地球に惑星ニビルが近づき大洪水が起こる

■紀元前1万800年頃(120シャル目)
「シュメール神話の粘土板要約」 ある日、エンキはベッドで夢か幻を見た。その中で光り輝く白髪の男性ガルズが現れ、次のことを伝えた。 ・地球は地球人が継承するように。 ・エンキの息子ジウスドラ(ノア)に、大災害が近づきつつあることを伝えること。 ・大津波に耐え、潜水できる船を指示どおりに建造すること。 ・その船に親類、役立つ全ての種、植物、動物を入れ救うこと。 ・これは「全てのものの創造主」の意向だ。 エンキはその夜、ジウスドラの葦(あし)の小屋に行き、小屋の壁に向かってそのお告げを伝えた。ジウスドラは翌朝から5日目に船を完成させた。6日目にエンキの息子ニナガルが、船の航海士として現れた。船には生き物の精子や卵子を入れた。

エンリルはこの時すでに激怒していた。そもそも始めから人間創造に反対だった上に、アヌンナキが人間と子供を作り、地上に人間が溢れようとしていることに嫌悪していた。エンリルはこの大災害が起こることは知っていたが、それを人間に伝えず、反対に一掃しようと考えていた。 3600年周期で惑星ニビルが地球に近づくこの時、大災害が起きた。大災害前の何日間は昼も暗闇で、夜にニビルが星のように見えた。そして大洪水は轟音(ごうおん)とともに始まった。アヌンナキは宇宙船で地球を脱出した。ニナガルとジウスドラ(ノア)は船に乗り込んだ。南極の氷はなだれ落ち、激しい嵐がおこり、天まで届く大津波が北へ向かい、アフリカのアブズに到達し、さらに進んでエディン(メソポタミア)を飲み込んだ。エディンのシュルッパクにいたジウスドラ(ノア)の船も飲み込まれたが、船は頑丈で、一滴の水も入ってこなかった。天まで届く山々も津波に飲み込まれた。宇宙に避難したニンマーとイナンナは宇宙船からこの光景を見て、人間が滅びゆく姿に嘆き悲しんだ。全ては粘土に返ってしまったと。そして巨大な大津波の後、始めに7日間、その後さらに40日間すごい雨が降り注いだ。 40日後、ジウスドラは船の扉を開け、自分の居場所を調べた。ニナガルは船をアララト山の山頂に進めた。ジウスドラは乾いた土地を調べるため、船の中にいた燕(つばめ)と烏(カラス)を放した。しかし2羽とも帰ってきた。次に鳩(はと)を放すと木の小枝を持って帰ってきた。さらに2〜3日後、船はアララト山の山頂に到着し、大洪水の時は終わった。 ノアの箱船はトルコの東のアララト山に流れ着いた。左が小アララト山、右が大アララト山。 ジウスドラは妻と子供達を呼び、主エンキに感謝を捧げるため石を集めて祭壇を築き、火を灯し、香を焚いた。そして傷のない雌羊(めひつじ)を燔祭(はんさい)のため選び、祭壇の上にエンキへの生け贄として雌羊(めひつじ)を捧げた。エンリルは生き残ったジウスドラたちを見て最初は怒ったが、やがてニヌルタやニンマーになだめられ、「子を産み、地上に溢れよ」と祝福した。 大洪水後、アヌンナキはエディン(メソポタミア)やアブズを復興し始める。果物の栽培者にはジウスドラの一番下の息子が割り当てられ、ニンマーが持ってきたブドウの木を発見する。アヌンナキの霊薬として知られるその果汁(ワイン)をジウスドラは何口もすすると、酔っ払い眠ってしまった。ニナガルは携帯していた箱に精子と卵子が入っており、それをジウスドラの船にいた四つ足動物の胎内で人工授精できることを打ち明け、羊と牛を増やす。アフリカでエンキはニナガルとともに、湖やナイル川を造った。南北アメリカの土地は大洪水による影響はほとんどなかったが、大津波により深く削り取られた山腹に無数の金(きん)があることをニヌルタが発見する。またそこには、カ・インの子孫がいかだを作って生き残っていたことも発見した。その人間は彼らの先祖の保護者がニヌルタであったことや、かつての金の精製、精錬方法を覚えていた。 ここまでがシュメール神話の大洪水の要約。これと同じ洪水神話はここまで次の神話に見られた。 ・オーストラリア南部の伝承の虹蛇ユルルングル ・オセアニアのフィジー伝承の虹蛇デンゲイ ・北アメリカのホピ族とソツクナング ・南米のインカ帝国のビラコチャ、マンコ・カパックとママ・オクリョ ・中国の雷公、伏羲(ふっき)と女媧(じょか) ・シュメール神話のエンリル、エンキ、ジウスドラ(ノア) これら登場人物すべてがニンギシュジッダを表し、作り話という結論でもあった。類似の洪水神話はこれら以外にも世界中に存在し、ニンギシュジッダによって広められたという結論。ただ下の図のように紀元前1万6000年頃から紀元前4000年頃まで、海水準が120m以上上昇したことがわかっている。ここから考えられることは、現実に起こったことを物語として表したのが神話。シュメール神話では3600年を1シャルという呼び方で年代を表しているが、つまり登場人物や物語は作り話でも、起こった出来事や年代は参考になるという見方もできる。それはこれまで見てきたニンギシュジッダによる人間創造、初期の人間のアフリカから南米への移動、海面上昇などのこと。

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