宇宙の起源

ニンギシュジッダの稲妻、三叉槍(さんさそう)、金剛杵(こんごうしょ)、ヴァジュラ

次のメソポタミアの浮き彫りの左の動物は、ライオン頭でワシの体のアンズー。これはニンギシュジッダという結論だった。そしてこのアンズーと戦っている人物もニンギシュジッダとなる。理由としては、両手に持っている稲妻の道具をニンギシュジッダであるアイオーンも胸に垂れ下げている。

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アイオーンの胸の稲妻。

メソポタミアのアッカドの気象神アダド(シリアではハダド)の手にも稲妻が見られるので、ニンギシュジッダと同一。アダドは雨風によって肥沃をもたらす豊穣神と、暴風雨、雷、洪水によって自然を破壊し、暗黒と死をもたらす性格があり、頭には牛の角が見られる。これらもニンギシュジッダの象徴。右の地図の緑色が紀元前2300年頃のアッカド帝国。

アダドが彼のシンボルの牡牛(おうし)に乗る姿の浮彫もあり、手に稲妻を持っている。紀元前3000年頃からのイランのジーロフト文化では、ニンギシュジッダのシンボルのハンドバックに牡牛が2匹描かれている。

左はアダドと有翼円盤。右側のアダドは斧(おの)も持っている。つまりこれもニンギシュジッダのシンボル。

また別の牡牛に乗ったアダドの浮き彫りでは、稲妻が先端にありながら下側が長い三叉槍(さんさそう)に形が変化している。三叉槍(さんさそう)はギリシア神話の海と地震を司る神ポセイドンや、ローマ神話の海の神ネプチューン(ネプトゥーヌス)も持っている。つまりこれらはニンギシュジッダと同一の神。

インド神話におけるシヴァの武器も三叉槍(さんさそう)で、シヴァもニンギシュジッダのこと。

さらに三叉槍(さんさそう)は、中国三大宗教の儒教・仏教・道教のうち、道教の最高神格の三清(さんせい)をも表す。つまり太元(たいげん)を神格化した元始天尊(げんしてんそん)、道(タオ)を神格化した霊宝天尊(れいほうてんそん)、老子(ろうし)を神格化した道徳天尊(どうとくてんそん)の三柱はニンギシュジッダのことで、道教もニンギシュジッダ由来。

ギリシア神話の主神で全知全能の神ゼウスも、手に稲妻を持っている。ゼウスは天空神として、全宇宙や雲・雨・雪・雷などの気象を支配していたので、ここでもニンギシュジッダのシンボルと共通。ゼウスはローマ神話ではジュピター(ユーピテル)と呼ばれている。

別のゼウスの像には2羽の鷲(わし)が見られ、上の画像のジュピターの隣にも鷲(わし)がいる。鷲もニンギシュジッダのシンボル。イランのジーロフト文化にも鷲(わし)が見られる。

稲妻の道具は金剛杵(こんごうしょ)やヴァジュラとなど呼ばれ、インド神話ではインドラ(帝釈天)の武器。つまりインドラもニンギシュジッダ。

また806年に中国より日本へ真言密教をもたらした空海(弘法大師)も、ニンギシュジッダの稲妻を手に持っている。空海がニンギシュジッダであるという理由は他にもあり、それは後述している。

仏教の金剛力士(こんごうりきし)も、金剛杵(こんごうしょ)を持つ。口の阿形(あぎょう)像と、口を結んだ吽形(うんぎょう)像の2体を一対とし、寺院の表門などに立っている。阿呍(あうん)は神社の狛犬とも同じで、獅子像でもあるのでニンギシュジッダだが、つまり金剛力士(こんごうりきし)もニンギシュジッダということ。一般には仁王(におう)の名で親しまれている。阿吽(あうん)は密教では、この2字が万有の始原と究極を象徴するとされる。「阿(あ、a)」はサンスクリット語のアルファベットの最初の文字で、「吽(うん、huum」は最後の文字。つまり始まりと終わりで、万物の初めと終わりを表す。それを漢字で表現したものが阿吽(あうん)。つまり「一なるもの」とその代理人ニンギシュジッダを表す言葉でもある。さらにサンスクリット語もニンギシュジッダ由来ということも見えてくる。

執金剛神(しゅこんごうしん)も金剛杵(こんごうしょ)を持ち、インドではヴァジュラパーニと呼ばれる。これは金剛力士(こんごうりきし)と同じ。ただ金剛力士は2人の裸姿だが、執金剛神(しゅこんごうしん)は1人の武将姿。これはギリシア神話の英雄ヘラクレスが起源とされている。ヘラクレスは「獅子の毛皮を身にまとい、手に棍棒を持つ髭面の男性」。ローマ・カピトリーノ美術館にあるヘラクレスの像では、両手に2匹の蛇をつかんでいる。大英博物館にはネメアーの獅子を絞め殺すヘラクレスの壺がある。つまり2匹の蛇と獅子のシンボルでヘラクレスはニンギシュジッダを表し、手に持つ棍棒は金剛杵(こんごうしょ)ということ。

仏教の金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)も金剛杵(こんごうしょ)を持ち、さらに蛇1匹も持つ。これはインド神話のヴァジュラヤクシャ神でもある。

仏教の金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)がいる五大明王の中心となる不動明王(ふどうみょうおう)も、ヒモ状の金剛杵(こんごうしょ)を持っている。また剣の持つ部分が金剛杵(こんごうしょ)になっているので、ニンギシュジッダと同一。不動明王は大日如来(だいにちにょらい)の化身とも言われる。

他の五大明王の降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)も金剛杵(こんごうしょ)を持ち、蛇が体に巻き付いている場合もある。つまり五大明王とはニンギシュジッダを表したもの。

この軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)の軍荼利(ぐんだり)は、サンスクリットのクンダリーの音写語。クンダリーはヒンドゥー教の女神。ヒンドゥー教のハタ・ヨーガでは、人間には3回半巻きついた蛇として表されるクンダリー、もしくはクンダリニーというエネルギーが宿っているとされる。クンダリニーはシヴァ神の力能(=シャクティ)としての女神でもある。これを目覚めさせて中央脈管を上昇させ、シヴァ神のいる頭頂部に至らしめた時に解脱が得られるとされ、これを目指すヨーガを特にクンダリニー・ヨーガという。こういったことから、インドのヨガもニンギシュジッダが由来ということが見えてくる。シヴァも頭に三日月、首に蛇1匹、三叉槍(さんさそう)を持つのでニンギシュジッダのこと。また悟り、解脱もニンギシュジッダ由来。

仏教の五大明王の大威徳明王(だいいとくみょうおう)は、阿弥陀如来(あみだにょらい)と文殊菩薩(もんじゅぼさつ)のこと。阿弥陀如来(あみだにょらい)で有名なものは鎌倉の大仏。奈良の大仏は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)と呼び、密教では大日如来(だいにちによらい)と同じで、その化身が仏教の不動明王。つまり鎌倉も奈良も、どちらの大仏もニンギシュジッダを表す。奈良の大仏はゴータマ・シッダールタを超えた宇宙仏で、宇宙の真理を全ての人に照らし、悟りに導く仏とされている。

このようにメソポタミアのアッカド神話、ギリシャ神話、ローマ神話、インド神話、ヒンドゥー教、仏教、密教はつながっていて、すべてニンギシュジッダが作り、人々は「一なるもの」とその代理人ニンギシュジッダを神として崇めているという結論。


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