宇宙の起源

エジプトのファラオとしてのニンギシュジッダ

■紀元前3150年頃

エジプト第一王朝のファラオであるナルメル王が上下エジプトを統一したことを示す「ナルメルのパレット」が、都市ネケンのホルスの神殿で出土している。次の画像右側の2頭のライオンの首が絡み合う構図は、2匹の蛇が絡み合う杖カドゥケウスとも似た構図。ライオンも2匹の蛇もニンギシュジッダのシンボル。またこのパレットには角のある牛や鷹(たか)が見られる。鷹(たか)は比較的大きいものを鷲(わし)、小さめのものを鷹(たか)と呼び分ける。
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また小人(こびと)と巨人も描かれている。小人が持つ棒の先端には鷹(たか)と犬がいる。

このナルメルと同一人物であるとされている前ファラオのスコルピオン2世(紀元前3150年頃から前3125年頃)の顔の横に、サソリが描かれた出土品が見つかっている。

サソリ、首が絡み合うライオン、角と牛、犬、鷲(わし)と同じ種類の鷹(たか)はすべてニンギシュジッダのシンボル。つまりナルメルとスコルピオン2世というファラオはニンギシュジッダ。同様のシンボルはギョベクリ・テペの石柱やイランの石のハンドバックにも見られる。


この紀元前3000年頃のエジプト第1王朝は、初めて上エジプトと下エジプトを統一。この王朝の創設者メネスは、ナルメルと同一と見なされている。またメネスは特定の人物ではなく、カア、スコルピオン2世、ナルメル等、複数のファラオを表しているという説もある。これら含め、出土品のシンボルから答えを導けば、エジプト第1王朝を創設したのはニンギシュジッダという結論。

上下エジプト統一時に首都メンフィスで信仰された神プタハも、手に十字のアンクやジェド柱を持っている。アンクやジェド柱は蛇の紀章ウラエウスとも一緒に見られるので、プタハもニンギシュジッダということ。

都市メンフィスで信仰された聖なる牛アピスはプタハの化身。またオシリスの牡牛(おうし)とも呼ばれた。どちらにしてもニンギシュジッダを表す。つまりエジプト神話と登場人物も作り話。