アイヌ民族のカムイノミ、アニミズム、シャーマニズム、神道と八百万の神はニンギシュジッダ崇拝

アイヌ民族のカムイノミとは、「神に祈る」という意味で、神カムイを天界に帰す儀式。例えば、狩りの獲物に対して、肉と毛皮を土産に持って人間界へ来てくれたカムイに感謝し、神の国へ送り帰す。

カムイは高位の霊的存在のこと。カムイは動植物、自然現象、人工物などあらゆるものに宿るとされる。例えば、火に宿るアペ・フチ・カムイ。ヒグマの衣服で人間世界に来るキムン・カムイ。熱病をもたらす疫病神パヨカ・カムイ。人間に災厄をもたらすウェン・カムイ。人間に恩恵をもたらすピリカ・カムイ。地形上の難所を表すカムイコタン。住居や丸太舟を作るための樹木はシランパカムイ(樹木のカムイ)と呼んでいた。

この同一存在のカムイが万物に宿る考え方は、神道の山の神、年神、田の神、屋敷神、稲の神、祖霊神と似ていて、これらは同一の豊穣神。季節ごとに居場所、名前、姿が変わる。自然のもの全てには神が宿っていることを、神道では八百万(やおよろず)の神という。

ニンギシュジッダは動物、植物、道具、自然現象、地形などあらゆるシンボルを持つ。つまり同一の神であるカムイや八百万の神と、ニンギシュジッダのシンボルには共通点が見えてくる。アケメネス朝ペルシャのゾロアスター教の守護霊プラヴァシも森羅万象に宿り、あらゆる自然現象を起こす霊的存在とされている。有翼円盤に乗るプラヴァシもニンギシュジッダのこと。

万物には神が宿るという考えはアニミズムとも言い、シャーマニズムとも関係している。呪術師シャーマンはトランス状態に入って、超自然的存在(霊、神霊、精霊、死霊など)と交信する人物だが、日本では神に仕える未婚の女性の巫女(みこ)がそれに当たる。北アメリカのネイティブ・アメリカン(インディアン)や南米アマゾンの先住民族にも、アニミズムとシャーマニズムが見られる。ネイティブ・アメリカンはニンギシュジッダのシンボルであるトーテムポールを尊び、アイヌ民族はヤチダモの木(柱)をくりぬいて丸木舟を作り神カムイノミに祈る。つまり樹木崇拝、アニミズム、シャーマニズムの思想もニンギシュジッダ由来ということ。


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