「一なるもの」の天地創造とビッグバン

ホピ族でいう無限宇宙は「一なるもの」とも言え、それは世界各地で時代や宗教により様々な言葉で表現されている。

・北アメリカ先住民ホピ族ではタイオワ、トクペラ(無限宇宙)。
・オーストラリアのあるアボリジニ神話では、無限の砂漠、海しかない世界。
・タヒチでは、タンガロア。世界に何も無く闇だけの頃、彼が住む大きな貝殻だけがあった。
・西アフリカのマリ共和国のドゴン族では、創造神アンマ。はじまりの世界には宇宙すらなく、天の創造神アンマのみが存在していた。アンマは言葉から宇宙を生み、次に最初の生命キゼ・ウジを創造し、キゼ・ウジは原初の子宮の「世界の卵」を産む。
・エジプト神話では、原初の大洋ないし混沌ヌン。ヌンからラー(アトゥム)が誕生した。
・シュメール神話では、原初の海であるナンム。ナンムはアン、キを生んだ。
・バビロニアの創世記叙事詩エヌマ・エリシュでは、すべてのものの父親で淡水の海アプスー。アプスーからすべてが生まれ出た。混沌を表すティアマトはすべてを生み出す母。
・ギリシャ神話では、最初にカオス(混沌)が生じた。その次にガイア(大地)とタルタロス(冥界)、エロース(愛)が誕生した。
・ユダヤ教に基づいた神秘主義思想カバラでは、アイン(無、0)。
・ゾロアスター教のズルワン派では、ズルワーン(無限の時)。ズルワーンからアフラ・マズダなどが生まれた。
・グノーシス主義ヴァレンティノス派では、原初・原父プロパトール。唯一存在したプロパトールが諸アイオーンを創造した。またヌースというアイオーンがキリストを生んだ。
・グノーシス主義セツ派では、至高神で両性具有の見えざる霊。そこから最初のアイオーンであるバルベーローが生まれる。
・グノーシス主義オフィス派のバルク書では、初めに何ものからも生まれずに存在した三つの原理。第一の原理は「善なる者」、第二の原理は「万物の父」または「エロヒム」、第三の原理は「エデン」または「イスラエル」と呼ばれた。
・フィンランド神話カレワラでは、原初の海洋。世界の初めには大気の娘であるイルマタルがひとりで原初の海洋の上を漂っていた。
・インドのヒンドゥー教の聖典バガヴァッド・ギーターでのプルシャ。
・ヒンドゥー教のブラフマン(全ての物と活動の背後にある究極で不変の現実)。
・仏教では空(くう)。般若心経(はんにゃしんぎょう)の色即是空(しきそくぜくう)は「万物(色)を本質的に突き詰めると実体は存在しない(空)」の意味。
・中国神話の三五歴紀(さんごれっき)では、卵の中身のように混沌とした状態。その中に盤古(ばんこ)が生まれ、天地が分かれ始めた。
・中国の道教では、道(タオ)。道(タオ)を神格化したのが霊宝天尊(れいほうてんそん)、別名で太上道君(たいじょうどうくん)。
・中国の陰陽思想では、原初の混沌(カオス)。この混沌の中から陽の気が天となり、陰の気が地となる。
・日本書紀では、鶏(にわとり)の卵のような混沌。その時天地の中に一つの神、国常立尊(くにのとこたちのみこと)が生まれた。

他にも、絶対無(ぜったいむ)、永遠、沈黙、静寂、意識、存在のすべて、神、などの表現がある。この「一なるもの」が天地や陰陽に分かれて宇宙が誕生した。つまりこの天地創造の物語はビッグバンを表している。また「一なるもの」は卵として表現されていることも見られたが、これは宇宙卵(うちゅうらん)と呼ばれている。

エジプト神話の原初の大洋ヌンから生まれたラーやアトゥムは、太陽、紀章ウラエウス、手の十字のアンク、ウアス杖のシンボルが見られる。後述もしているが、これらはニンギシュジッダのシンボル。つまり原初の大洋ヌンである「一なるもの」から生まれたのがニンギシュジッダ。このラー、アトゥムに相当するのが、上記にあるように日本では国常立尊(くにのとこたちのみこと)、ホピ神話ではソツクナングなどになる。

またインドの蛇神(じゃしん)ナーガラージャや、古代中国の神の伏羲(ふっき)と女媧(じょか)は二匹の蛇の体で、それはニンギシュジッダのことという結論だった。ヒンドゥー教の主神シヴァはニンギシュジッダのシンボルである1匹の蛇(首に巻かれた)、三日月の装飾具、3の刃がついた三叉槍(さんさそう)という武器などを持つ。つまりヒンドゥー教や「一なるもの」の概念を地球上にもたらしたのはニンギシュジッダということ。またヒンドゥー教や仏教に伝わる「悟り」の概念もニンギシュジッダ由来ということでもある。こういったことからニンギシュジッダが精神的・霊的に非常に進化した存在であることが見えてくる。いわば「一なるもの」の代理人と言える。

バビロニアの創世神話エヌマ・エリシュのすべてを生み出す母ティアマトは、11の怪物を生み出したとされる。ここに登場する蛇、竜、嵐、ライオン(獅子)、犬、サソリ、魚、山羊、雄牛は、ニンギシュジッダのシンボルと合致する。つまりティアマトもニンギシュジッダをシンボル的に表したもの。

・ムシュマッヘ(七岐の大蛇)
・ウシュムガル(龍もしくは大蛇)
・バシュム / ウシュム(毒蛇)
・ムシュフシュ(サソリの尾を持つ竜)
・ラハム / ラハブ(海の嵐などを神格化したとされる海の魔物。ある時は大蛇)
・ウガルル(巨大なライオン)
・ウリディンム / ウルマフルッルー(狂犬、獅子人間とも解釈できる犬)
・ギルタブルウル(サソリ人間)
・ウム・ダブルチュ(風の魔物、ライオンの身体に鷲の頭と翼を持った姿)
・クルール(魚人間、占星術の山羊座と結び付く)
・クサリク(有翼の牡牛、ギルガメシュ叙事詩の天の雄牛グガランナと同一視される聖牛)

またこのティアマト(ナンム)とアプスーからラフムとラハムが生まれ、そこからアンシャルとキシャルが生まれ、そこからアヌ(アン)が生まれ、そこからエンリルやエンキが生まれたとされる。シュメール神話では原初の海ナンム(ティアマト)とアプスーからアン(アヌ)やキ(アントゥ)が生まれたとされ、そこからエンリルやエンキが生まれたとされる。つまりニンギシュジッダと同一の「一なるもの」からアヌ王やエンリルやエンキが生まれたということになる。つまりシュメール神話もこれら登場人物もニンギシュジッダをシンボル的に表したものという結論。

中国の陰陽思想を表す太極図(たいきょくず)は、太極のなかに陰陽が生じた様子が描かれている。つまり太極は原初の混沌である宇宙卵(うちゅうらん)を表し、そこから陰陽に分かれた天地創造つまりビッグバンを表したものが太極図ということ。太極から陰陽、陰陽から五行思想が生まれる。五行思想とは、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという思想。つまりこれら全ての概念の生みの親もニンギシュジッダということ。

ここにあげた例以外にも創造神話は各国に無数に存在し、そこには「一なるもの」など複数の共通点が見出せる。神話の共通点だけで見ると、国際交流によって物語が変化しながら他国へ広がっていった可能性も否定はできない。しかしニンギシュジッダの黄金比や女神像が紀元前3万8000年頃から各国で見られることを併せて考えると、これら神話を創作し、宇宙船に乗ってそれを伝え広めたのもニンギシュジッダであることが見えてくる。


宇宙は黄金比と渦模様で創造されている

ニンギシュジッダのシンボルである黄金比と渦模様は、自然の様々なものに見られる。黄金比の曲線(赤線)は物体の中心点を通ることが多いが、正円(青線)の場合は通らない。

この黄金比は、台風や渦巻き銀河にも見られる。

植物のような小さなものから銀河のような巨大なものまで黄金比が見られるということは、人間がまだ行ったこともない宇宙の果ても黄金比でデザインされているということ。つまり、この宇宙は黄金比で設計されている。ニンギシュジッダはこれを知っていて、自ら作るものにも黄金比を多用した。黄金比の螺旋(らせん)状の渦は拡大しても縮小しても永遠とどこまでも続き、終わりも始まりもない。つまり「一なるもの」と同じ真理を表している。さらに植物から銀河にまで渦模様が見られる。つまり黄金比と渦模様は宇宙を形作る組み合わせで、ニンギシュジッダの黄金比と渦模様のシンボルも宇宙の普遍の真理を表している。ニンギシュジッダの名前は、「かしこき樹木(真理の樹)の主人」という意味でもある。


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