宇宙の起源

インド、中国、日本の竜

ナーガラージャはインドにおける蛇神(じゃしん)の諸王で、仏教では八大竜王をはじめ様々な竜神として取り入れられた。難陀(ナンダ)、跋難陀(ウパナンダ)、娑伽羅(サーガラ)、和修吉(ヴァースキ)、徳叉迦(タクシャカ)、阿那婆達多(アナヴァタプタ)、摩那斯(マナスヴィン)、優鉢羅(ウッパラカ)といった八大竜王はナーガラージャのこと。

ナーガラージャは下半身が蛇で上半身が人間として描かれていて、それが二体絡まっている。中国の伏羲(ふっき)と女媧(じょか)と同じデザイン。つまりナーガラージャと八大竜王は全てニンギシュジッダを表す。

中国の四海竜王は竜の姿で、海を統治し、雲と雨を操り、竜宮城(りゅうぐうじょう)でエビやカニたちに守られている。つまり日本人が知っている浦島太郎の物語に出てくる竜宮城とは、ニンギシュジッダの住処(すみか)ということ。浦島太郎が乗る亀もニンギシュジッダのシンボルで、サバジオスの手に見られる。

日本各地には八大龍王の神社があり、雨乞いの神様として祀られている。つまりニンギシュジッダを祀っている。例えば、宮崎県の八大竜王水神社や、埼玉県の秩父今宮神社(ちちぶいまみやじんじゃ)は八大龍王宮(はちだいりゅうおうぐう)とも称される。

八大竜王の和修吉(ヴァースキ)は日本へ伝来後、九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)となった。密教において九頭竜は雨乞いをつかさどる神で、雷雲の象徴のニンギシュジッダと同一。九頭竜(くずりゅう)信仰は、神社、霊泉、霊水、水神など水にまつわる話が多い。長野県の戸隠山(とがくしやま)の九頭龍(くずりゅう)信仰の源は、戸隠神社の九頭龍大神。神奈川県の箱根には九頭龍神社がある。

石川県、福井県、岐阜県の白山信仰(はくさんしんこう)で、白山開山の起源は十一面観音の化身である九頭竜王が泰澄(たいちょう)の前に現れたことによる。次の画像の両白山地(りょうはくさんち)は、岐阜県、富山県、石川県、福井県及び滋賀県にまたがる山域。

両白山地

室堂から望む白山奥宮と御前峰。

室堂から望む白山奥宮と御前峰

白山(はくさん)は水源とする九頭竜川(くずりゅうがわ)、手取川(てどりがわ)、長良川(ながらがわ)流域を中心に崇められていた。つまり白山信仰はニンギシュジッダを崇めている。

日本神話のヤマタノオロチ(八岐大蛇)もニンギシュジッダのこと。これは8つの頭と8本の尾を持った巨大な怪物で、本来は山神または水神であり、八岐大蛇を祀る民間信仰もある。つまり八大竜王であるニンギシュジッダとつながり、水神であることも共通点。

また、日本武尊(ヤマトタケル)が帯びた剣は草薙剣(くさなぎのつるぎ)といわれる。出雲でスサノオ尊(みこと)がヤマタノオロチを倒した際にその尾から出てきたもので、天照大神(あまてらすおおみかみ)に献上され、天孫降臨(てんそんこうりん)に伴い三種の神器の一つとして、再び地上に戻ってきたもの。天照大神(あまてらすおおみかみ)はニンギシュジッダという結論だったが、スサノオ含めこの両者は、これもニンギシュジッダという結論だったイザナギ、イザナミから生まれた。つまり日本神話すべてがニンギシュジッダを表したもの。

三種の神器には鏡・玉・剣があり、日本の歴代天皇が継承してきた三種の宝物のこととされている。つまり天皇の三種の神器の一つは、ヤマタノオロチであるニンギシュジッダからのものと解釈できるが、実在すればという話。


このようにインド、中国、日本でニンギシュジッダは、様々な竜として崇められている。

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