2章 宇宙創生〜紀元前1万年頃

 

■遥かな昔

ホピ族に伝わる宇宙創生神話

北アメリカの先住民ホピ族にも2匹の蛇が見られることから、存在Xによって文化を与えられたという結論だった。そのホピ族の神話には宇宙創生について次のように語られている。

(第一の世界トクペラ)
最初の世界はトクペラ(無限宇宙)といい、当初は創造主タイオワだけがいた。あとは全て無限宇宙。始まりも終わりもなく、時、空間、形、生命もなかった。無の世界のみがあった。次にこの無限者は有限を生み出し、ソツクナングを創造してこう告げた。
「私は無限宇宙で生命を造る計画を実行するため、あなたを人として第一の力と器に造った。つまり祖父であり、あなたは甥(おい)だ。さあ、計画どおり互いに調和して働くよう、宇宙を秩序正しく整えるんだ」
ソツクナングは無限者の指示通りに計画を進め、無限宇宙から個体として現れるものを集めた。そして7つの宇宙を作った。それを終え、ソツクナングはタイオワに「これはあなたの計画に沿っているか?」と尋ねると、「上出来だ」とタイオワは答え、さらに次のように述べた。「水も同じように創造してほしい。これら宇宙に水を置いて、それぞれが等しく分けるんだ」。ソツクナングは無限空間から水として現れるものを集め、それを各宇宙に置き、それぞれが半分個体、半分液体となるようにした。彼はタイオワに言った。「わたしの仕事は、あなたの意にかなったものでしょうか」。するとタイオワは次のように答えた。「上出来だ。次に、風についても同じように頼む」。ソツクナングは無限宇宙から風となるものを集め、それを各宇宙のまわりを穏やかに動くように配置した。タイオワはこれを喜び、「甥(おい)よ、私の計画に従ってよく仕事をしてくれた。あなたは宇宙を創造し、個体、水、風を作って正しく配置した。だがまだ完成ではない。生命を造り、私の宇宙計画の四つの部分ツワカキを完成するんだ」

ここに出てくる創造主タイオワとは「一なるもの」のこと。ソツクナングは存在Xのことで、「一なるもの」である無限宇宙から生まれた一番初めの存在。この神話も存在Xによるものという結論。そして地球に存在する水や風が、創造主タイオワ(一なるもの)の意思によってソツクナング(存在X)が無限空間から作ったという内容は、水や風を作ったのは誰かの答えとなる。そして文字通りに解釈するなら、宇宙は他にも存在し、全部で7つほどあるということにもなる。

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参考文献
ホピ 宇宙からの聖書/フランク ウォーターズ


各宗教に共通する「一なるもの」

ホピ族でいう無限宇宙や創造主タイオワは「一なるもの」で、それは世界各地の宗教によって様々な言葉で表現されている。この無である「一なるもの」から神(存在X)が生まれ、その神が天地や人間を創造する話も各地で見られる。

・北アメリカの先住民ホピ族では創造主タイオワ、トクペラ(無限宇宙)。トクペラからソツクナングが生まれ、宇宙を作った。
・北アメリカの先住民チュフウフト族の神話では、水と暗闇。始まりのときには水と暗闇しかなかった。暗闇が押し寄せては分かれ、とうとう暗闇が濃密に集まった場所のひとつからひとりの男が現れた。男は次のように歌った「世界はそこにある。こうやって私は世界を作る。ごらん、世界はここにある。世界は仕上がった。」
・アメリカのカリフォルニア州南部のディエグェノ族の創成神話では、原初の塩の海。原初の塩の海から二人の兄弟が現れ、最初に大地を、次に月と太陽を、そして最後に男と女を生み出した。
・カナダのハイダ族の伝承では、原初の海。原初の海からワタリガラスが飛び立ち、ハイダ・グワイ(クイーン・シャルロット諸島)を出現させた。
・ハワイのクムリポという神話では、昼のない永い夜ポー。地母神パパと天空神ワケアが固く抱き合っていたため、外から光が射し込めなかった。このポーの暗闇からサンゴ虫、次にフジツボとナマコ、魚植物、爬虫類、鳥、犬や豚、神々が生まれた。神々は抱き合ったパパとワケアを無理やり引き離し、世界が光で満ちあふれた。その後、人間も生み出された。
・マヤの予言書ポポル・ヴフでは、原初の海。テペウとクグマッツ(ククルカン)という2柱の神が、この世界や人間を創った創造主で、最初から「在りて在る者」。2人が原初の海から大地を作り、谷、川、動植物、人間という順で作った。
・オーストラリアのあるアボリジニ神話では、無限の砂漠。この世の始めに、虹蛇のエインガナはたった一人で無限の砂漠に横たわっていた。エインガナはそれに飽き、地上に存在する全ての生き物を生み出した。
・別のアボリジニ神話では、海しかない世界。根元神で虹蛇のウングッド(ウングル)は、海しかない世界で海底の泥が集まって生まれ、己しかいない寂しさを失くすために命を生みだそうと考える。 そこでまずブーメランで海を撹拌(かくはん)して泡立て、その泡で巨大な大地を作り上げ、そこに無数の卵を産んで生命を増やしていった。
・タヒチでは闇。世界に何も無く闇だけの頃、タンガロアが住む大きな貝殻だけがあった。タンガロアは自分の住んでいた貝殻をゆっくりと高く高く持ち上げた。それは大きな天の半球となり、空(そら)になった。
・ミクロネシアのマリアナ諸島の神話では虚無。世界最古の存在は、プンタンという巨人とその姉妹で、かれらは虚無の中でただ二人きりで暮らしていた。プンタンは死ぬ前に姉妹に遺言して、自分の世界から世界を造らせた。彼の胸と肩から天と地が造られ、両目は太陽と月となり、まつ毛からは虹ができた。
・西アフリカのマリ共和国のドゴン族では、はじまりの世界には宇宙すらなく、天の創造神アンマのみが存在していた。アンマは言葉から宇宙を生み、次に最初の生命キゼ・ウジを創造し、キゼ・ウジは原初の子宮の「世界の卵」を産む。
・ナイジェリアや西アフリカに分布するフラニ族の神話では、巨大な一滴の乳。始まりのとき、巨体な一滴の乳以外には何もなかった。それから創造神ドゥーンダリがやってきて、石を作り出した。石は鉄を作り、鉄は火を作った。火は水を作り、水は空気を作った。ドゥーンダリは再び地上に降りてきて五つの元素から人間を作り出した。
・中央アフリカのクバ族の神話では水。世界の最初にはただ水しかなかった。そこで巨大な創造神ブンバは、嘔吐(おうと)して、太陽、月、星を吐き出した。これらによって光が生じて、世界に熱が生まれ、水が乾いていった。
・エジプト神話では、原初の大洋ないし混沌ヌン。混沌ヌンからラー(アトゥム)が誕生した。
・シュメール神話では、原初の海であるナンム。ナンムはアン、キを生んだ。
・バビロニアの創世記叙事詩エヌマ・エリシュでは、すべてのものの父親で淡水の海アプスー。アプスーからすべてが生まれ出た。混沌を表すティアマトはすべてを生み出す母。
・ギリシャ神話ではカオス(混沌)。天と地と海が造られるまで世界は見渡す限りただ一つで、カオス(混沌)と呼んだ。それは一つの混乱した形のない塊(かたまり)で、おそろしく重たい物であったが、その中には物の種子が眠っていた。神と自然がついに手をくだして、海から地を切り離し、地と海から天を切り離して、その混乱を整理した。
・イスラム教の聖典コーランでは無。神アッラーはまず無から万物を創造し、またそれを引き返し給(たま)う。アッラーは天と地を無から創り出し、暗闇と光を置いた。彼こそは生ける神、永遠(とわ)に在るもの。
・ユダヤ教に基づいた神秘主義思想カバラでは、アイン(無、0)。アインからアイン・ソフ(無限)が生じ、アイン・ソフからアイン・ソフ・オウル(無限光)が生じた。
・キリスト教の新約聖書のヨハネによる福音書では、言(ことば)。初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神とあった。すべてのものは、これによってできた。
・キリスト教の旧約聖書の創世記では「一なるもの」に該当する名称はないが、その後の神が登場する。「はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。神は『光あれ』と言われた。すると光があった。神はその光とやみとを分けられた。神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。」
・イラクのクルド人のヤズィーディー教でも「一なるもの」に該当する名称はないが、その後の神が登場する。「神は自身の顕現(けんげん)である七大天使を生み出した。また神は壊れた真珠のような球から宇宙を作り、七大天使の長で孔雀の姿をしたマラク・ターウース(Melek Tawusi)を地球へ送る。地球には神によって作られた不滅で完璧なアダムがいた。」
・グノーシス主義ヴァレンティノス派では、原初・原父プロパトール。唯一存在したプロパトールが諸アイオーンを創造した。またヌースというアイオーンがキリストを生んだ。
・グノーシス主義セツ派では、至高神で両性具有の見えざる霊。そこから最初のアイオーンであるバルベーローが生まれる。
・グノーシス主義オフィス派のバルク書では、初めに何ものからも生まれずに存在した三つの原理。第一の原理は「善なる者」、第二の原理は「万物の父」または「エロヒム」、第三の原理は「エデン」または「イスラエル」と呼ばれた。
・ゾロアスター教のズルワン派では、ズルワーン(無限の時)。ズルワーンからアフラ・マズダなどが生まれた。
・北欧神話がまとめられた書物エッダでは、底なしの大洋と霧のような世界。霧の世界の南方の光の世界の空に雲ができ、その雲からユミルと呼ぶ霜(しも)の巨人およびその一族と、牝牛(めうし)のアウズンブラが生まれた。アウズンブラから生まれた人間の姿をした神は、オーディン、ヴィリ、ヴェーという三人の兄弟を作った。
・フィンランド神話カレワラでは、原初の海洋。世界の初めには大気の娘であるイルマタルがひとりで原初の海洋の上を漂っていた。
・ルーマニアの神話では一面の水。世界が創造される以前には、ただ一面に水だけがあり、その上に神と悪魔が居た。神は陸地を造ることに決め、悪魔に海の底に潜って、神の名によって大地の種を採って来るよう命令した。
・インドのヒンドゥー教の聖典バガヴァッド・ギーターではプルシャで、世界の最初に存在したとされる。聖典リグ・ヴェーダにおいては、原人プルシャの身体から太陽や月、神々や人間など世界の全てが生まれたとされる。またサンスクリットで私、霊魂、自我も意味する。
・ヒンドゥー教の聖典マハーバーラタやラーマーヤナでは乳海(にゅうかい)。乳海攪拌(にゅうかいかくはん)は天地創造神話で、ヴィシュヌが多種多様の植物や種を乳海に入れることで、太陽、月、女神などが生まれる。
・ヒンドゥー教の別の神話では原初の大洋。原初の大洋の上にヴィシュヌが巨大な体を、アナンタという大蛇の上に横たえ眠っている。だがこの時、やがて創造される世界はすでにヴィシュヌによって夢想され、彼の内部にすっかり出来上がっている。ヴィシュヌのへそから蓮の花が伸びてそこに創造神ブラフマーが生まれ、ブラフマーの額から破壊神シヴァが生まれた。
・インドのヴェーダの関連書物ウパニシャッドでは水。「この宇宙の始まりを思い描いてみよ。水ばかり。水をたたえた海のほかには何もない。命を生み出したい欲求にかられた水は、どうすれば繁殖できるかを考えた。こつこつと働きかけ、熱烈に祈りを捧げ、彼らが温まると黄金の卵が現れた。この卵は一年ほど辺りを漂っていた。その後、宇宙万物の創造神である10人のプラジャーパティという男たちが現れた。」
・ヒンドゥー教では他にも、ブラフマン(無限者、宇宙我)やアートマン(個人我)は「一なるもの」を意味する。ブラフマンと同一とされるアートマン(個人我)も一切万有、悟っており、不生、一切に遍満し、不老、不死、不滅、業(“ごう”=カルマ)の監督者、目撃者、観察者、恒常、属性をもたず、不二(ふに)、有でもなく、非有でもなく、両者でもない。絶対にして、虚空すらももたないブラフマンとされる。
・仏教では空(くう)。般若心経(はんにゃしんぎょう)の色即是空(しきそくぜくう)は「万物(色)を本質的に突き詰めると実体は存在しない(空)」の意味。
・チベット仏教の14世紀の王統明鏡史(おうとうめいきょうし)では、ただ際限のない空虚な空間。そこに十方(じっぽう)から風が起こり交錯(こうさく)しあって、十字の風といわれる風輪ができ、様々なものができていく。
・南アジア、アホム族の神話では太洋の水。始まりのとき、神も人間もいなかった。太洋の水が虚空を取り巻いていた。天地はまだ存在しておらず、空気もまだなかった。ただ全能の存在である「偉大な神」のみがいて、彼は巣の中のミツバチの群れのように浮遊していた。彼は宇宙に秩序をもたらし、大地を住める場所に変えた。
・フィリピンのタガログ族の神話では海と天。世界が始まったとき、陸地はなく海と天だけがあった。海と天の間にトビという鳥がいた。陸風と海風は結婚し、竹の姿をした子供をもうけた。ある日、この竹は水の中を漂っている間に、波打ち際でトビのあしを打ってしまった。怒った鳥が足をつつくと、突然ある部分から男が、別の部分から女が現れた。彼らは多くの子供を作り、そこからすべての人種が生まれた。
・モンゴルの創成神話では水。天地創造以前は一切が水であって、天も地も存在しなかった。そのとき神々の中で最高の神であり、全ての存在の創(はじ)めであり、人類種族の父であり母であるテンゲル・ガリンハン(テングリ・ハイラハン)が現われ、先ず自分と同じような形態の人間を作った。
・モンゴルの別の創成神話でも水。はじめ水だけがあり、天から仏教の神ラマが鉄の棒を持ってやってきて、かき混ぜはじめた。すると風と火が起こり、その水の中心部が厚くなって地球が誕生した。
・ブリヤート・モンゴル族の神話では原初の海洋。原初の海洋の上に、創造神ソンボル・ブルカンがいて、最初の陸地を作った。
・中国神話の三五歴紀(さんごれっき)では、卵の中身のように混沌とした状態。その中に盤古(ばんこ)が生まれ、天地が分かれ始めた。
・中国の道教では、道(タオ)やひっそりして形のないもの。何かが混沌として運動しながら、天地よりも先に誕生した。それはひっそりとして形もなく、ひとり立ちしていて何者にも依存せず、この世界の母ともいうべきもの。道(タオ)を神格化したのが霊宝天尊(れいほうてんそん)、別名で太上道君(たいじょうどうくん)。
・中国の陰陽思想では、原初の混沌(カオス)。この混沌の中から陽の気が天となり、陰の気が地となる。
・古代中国の書物「易経(えききょう)」では太極(たいきょく)。太極は万物の根源であり、ここから陰陽の二元が生ずる。易経の著者は伏羲(ふっき)とされ、伏羲は2匹の蛇の体を持っていたので存在Xという結論だった。
・中国のバイ族に伝わる神話では大洋。大洋の底で眠っていた巨大な原初の黄金の竜が騒ぎによって目覚め、その腹から最初の祖先たちが生まれた。
・韓国の済州島(さいしゅうとう)に伝わる天地開闢(てんちかいびゃく)の物語では混沌。昔、世界には天も地もなく混沌のみがあった。ある時、混沌の中に隙間が生じ、天地王ボンプリが生まれた。
・日本書紀では、鶏(にわとり)の卵のような混沌。その時天地の中に一つの神、国常立尊(くにのとこたちのみこと)が生まれた。
・日本の古事記では高天原(たかあまはら)。「天と地が初めて現れた時に、高天原(たかあまはら)に成った神の名は、天之御中主(あめのみなかぬし)の神、次に高御産巣日(たかみむすび)の神、次に神産巣日(かみむすび)の神」。つまり天地が現れた時から存在し、神が生まれ出てくる高天原(たかあまはら)とは「一なるもの」のこと。
・北海道南部のアイヌ民族の伝承では、まだ何もない時。昔、この世に国も土地もまだ何もない時、ちょうど青海原(あおうなばら)の中の浮き油のような物ができ、これが空となり、残った濁ったものが島(現北海道)となった。その内、モヤモヤとした気が集まって神カムイが生まれ出た。

「一なるもの」の表現は他にも、絶対無(ぜったいむ)、創造主、魂(たましい)、霊魂(れいこん)、霊体(れいたい)、永遠、沈黙、静寂、意識、存在のすべて、大いなる神秘、グレート・スピリットなどの表現がある。

グレート・スピリットはネイティブ・アメリカンの創造主で、大いなる神秘のこと。スピリットは日本語で言えば魂(たましい)。魂は霊魂(れいこん)、霊体(れいたい)とも同じ。「魂は不滅」という表現も、魂である「一なるもの」は不滅ということ。ギリシャ神話では霊魂のことをプシュケと呼び、そこに登場する神の名でもある。インドの聖典ヴェーダでは人間の肉体は死とともに滅するが人間の霊魂は不滅とし、霊魂を示す言葉としてはアス、マナス、プラーナ、アートマンといった言葉がある。

このように無である「一なるもの」から神が生まれ、そして天地や陰陽が作られ、宇宙が誕生し、あらゆる生物を作ったという共通点が各神話で見られる。そしてこの天地創造の物語はビッグバンを表している。つまりこの宇宙は「一なるもの」の意思により、存在Xによって作られたということを意味している。

またここでは「一なるもの」は卵として表現されていることも見られたが、これは宇宙卵(うちゅうらん)と呼ばれ、世界各地に石球として見られた。

エジプト神話の原初の大洋ヌンから生まれたラーやアトゥムには、太陽、紀章ウラエウス、手の十字のアンク、ウアス杖のシンボルが見られ、存在Xのシンボルということ。このラー、アトゥムに相当するのが、上記にあるように日本では国常立尊(くにのとこたちのみこと)、ホピ神話ではソツクナングなどで、存在Xを表しているという結論になる。

またインドの蛇神(じゃしん)ナーガラージャや、古代中国の神の伏羲(ふっき)と女媧(じょか)は二匹の蛇の体で、それは存在Xのことという結論だった。ヒンドゥー教の主神シヴァは存在Xのシンボルである1匹の蛇を首に巻き、三日月の装飾具、3つの刃がついた三叉槍(さんさそう)という武器などを持つ。つまりシヴァも存在Xであり、ヒンドゥー教そのものや、ヒンドゥー教や仏教に伝わる解脱(げだつ)や悟りの概念も存在X由来ということでもある。こういったことから存在Xが精神的・霊的に非常に進化した存在であることが見えてくる。

中国のバイ族の神話には竜が出てきたが、竜も存在Xのシンボルという結論で、ヨーロッパではドラゴン。そしてバビロニアの創世神話エヌマ・エリシュのすべてを生み出す母ティアマトは、11の怪物を生み出したとされ、そこに登場する竜、蛇、嵐、ライオン(獅子)、犬、サソリ、魚人間、山羊、雄牛も、存在Xのシンボルと合致する。つまりティアマトも存在Xをシンボル的に表したもの。

・ムシュマッヘ(七岐の大蛇)
・ウシュムガル(龍もしくは大蛇)
・バシュム / ウシュム(毒蛇)
・ムシュフシュ(サソリの尾を持つ竜)
・ラハム / ラハブ(海の嵐などを神格化したとされる海の魔物。ある時は大蛇)
・ウガルル(巨大なライオン)
・ウリディンム / ウルマフルッルー(狂犬、獅子人間とも解釈できる犬)
・ギルタブルウル(サソリ人間)
・ウム・ダブルチュ(風の魔物、ライオンの身体に鷲の頭と翼を持った姿)
・クルール(魚人間、占星術の山羊座と結び付く)
・クサリク(有翼の牡牛、ギルガメシュ叙事詩の天の雄牛グガランナと同一視される聖牛)

またこのティアマト(ナンム)とアプスーからラフムとラハムが生まれ、そこからアンシャルとキシャルが生まれ、そこからアヌ(アン)が生まれ、そこからエンリルやエンキが生まれたとされる。シュメール神話では原初の海ナンム(ティアマト)とアプスーからアン(アヌ)やキ(アントゥ)が生まれたとされ、そこからエンリルやエンキが生まれたとされる。つまり「一なるもの」からアヌ王やエンリルやエンキが生まれたということになる。つまりシュメール神話もこれら登場人物も存在Xをシンボル的に表したものという結論。

中国の陰陽思想を表す太極図(たいきょくず)は、太極のなかに陰陽が生じた様子が描かれている。太極は原初の混沌である「一なるもの」や宇宙卵(うちゅうらん)を表し、そこから陰陽に分かれる天地創造のビッグバンを表したものが太極図ということ。太極から陰陽、陰陽から五行思想が生まれる。五行思想とは、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという思想。つまりこれら全ての概念の生みの親も存在Xということ。

ここにあげた例以外にも創成神話は各国に無数に存在する。神話の共通点だけで見ると、国際交流によって物語が変化しながら他国へ広がっていった可能性も否定はできない。しかし存在Xの黄金比と渦模様や女神像が紀元前3万8000年頃から各国で見られることを併せて考えると、これら神話を創作し、伝え広めたのは存在Xであることが見えてくる。

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参考文献
なぜ神々は人間をつくったのか―創造神話1500が語る人間の誕生


宇宙は黄金比、渦模様、円環面、2極で創造されている

存在Xのシンボルである黄金比と渦模様は、自然の様々なものにも見られる。黄金比の曲線(赤線)は物体の中心点を通ることが多いが、正円(青線)の場合は通らない。

台風の渦にも見られる黄金比。2013年の台風Soulik。

2018年の台風Jebi。

2003年のアイスランド付近のサイクロンの黄金比。

りょうけん座にある子持ち銀河の黄金比。直径およそ10万光年。地球からおよそ3700万光年離れたところにある。

天の川銀河。地球のある太陽系を含み、地球から見えるその帯状の姿は天の川と呼ばれる。1000億の恒星がある。

おおぐま座にあるM101。回転花火銀河とも呼ばれる。

ペガスス座の棒(ぼう)渦巻銀河のUGC12158。

しし座の棒(ぼう)渦巻銀河のUGC6093。

植物のような小さなものから銀河のような巨大なものまで黄金比が見られるということは、人間がまだ行ったこともない宇宙の果ても黄金比と渦模様でデザインされている可能性が見えてくる。つまり、この宇宙は黄金比と渦模様で設計されている。黄金比の螺旋(らせん)状の渦は拡大しても縮小しても永遠とどこまでも続き、始まりも終わりもない。つまり「一なるもの」と同じ真理を表している。黄金比と渦模様は宇宙を形作る組み合わせで、存在Xの黄金比と渦模様のシンボルも宇宙の普遍の真理を表している。またこの広大な宇宙も偶然ではなく意識的に、意図を持って作られていることがわかる。

創成神話で見られたように宇宙が誕生する前に、「一なるもの」から神である存在Xが生まれ、存在Xによるビッグバンによって宇宙と天地が生み出され、存在Xが宇宙のあらゆるものを創造してきた。そして実際にこの宇宙には銀河から植物、そして古代の出土品にまで黄金比が見られる。つまり、この宇宙の全てを設計、デザインしたのは存在Xであるということが見えてくる。

そして宇宙そのものの形にも黄金比が見られる可能性が出てくる。宇宙の形として考えられるのが、ドーナツ形の円環面(えんかんめん)。これを真上から見ると、黄金比の渦模様で流れが上昇してくる。

理由は次の通り。まず、台風を真上から見た時に渦は黄金比になっていた。

その台風を横から見ると、風の流れは下から渦を巻いて中心部分を上昇し、頂上で外に広がる円環面の形となる。

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台風と同じ流れを示すのが地球、木星、太陽などに生じる磁場(じば)。これもドーナツ型の円環面(えんかんめん)の形となっている。

磁石に必ずN極とS極が一対(いっつい)で存在するように、巨大な磁石である地球にも2つの磁極がある。北半球に北磁極、南半球に南磁極。この磁場の流れは、磁石と砂鉄(さてつ)でも見られる。
磁石

古代中国の「易経(えききょう)」の著者は伏羲(ふっき)とされ、それは存在Xという結論だったが、そこでは、万物の根源である太極(たいきょく)から陰陽の二元が生じたとある。陰陽とは正と負、プラスとマイナスであり、磁石と同じく両極で一対(いっつい)のこと。つまり円環面(えんかんめん)は二極があるため成り立つ形で、ビッグバンの瞬間に宇宙は円環面の形で誕生した。

そして水、酸素、鉄、カルシウム、人間、地球など、この宇宙にあるすべての物質は、原子というこれ以上分けられない小さな粒が集まってできている。原子は正の電荷(でんか)を帯びた原子核(げんしかく)と、負の電荷を帯びた電子から構成されている。宇宙空間は完全な真空状態ではなく、全体にわずかながら星間物質と呼ばれる希薄物質が漂っている。例えば宇宙空間に漂う水素やヘリウムを主体とした星間ガスなど。これらも原子でできている。つまりその原子で溢れている宇宙も正と負の電荷でできている。

次の左の図は原子。真ん中にあるプラスの赤い丸と緑の丸が原子核。そのまわりにあるマイナスの黄色い丸が電子。右の図は現在のヘリウム原子のモデル。電子が黒い雲状に描かれている。

このように宇宙のあらゆる物質は正と負の電荷を持つ原子でできており、加えて円環面(えんかんめん)と黄金比の渦模様という共通デザインで設計されている。こういった理由から、宇宙そのものもドーナツ型の円環面(えんかんめん)の形をしているという結論。

では宇宙を同じ方向に向かって進んでいけば、いつか円環面の壁に衝突するのかと言えば、それは起こらないと考えられる。黄金比は始まりも終わりもない渦模様を描いているが、それは「一なるもの」である「無」と同じ真理。台風や地球の磁場の流れが円環面の形で循環して始まりも終わりもないように、宇宙にも端(はし)がなく、空間は曲がっていて、一直線に進んでいても徐々に空間の湾曲(わんきょく)に沿って一周し、運がよければ地球に戻ってくる。

そして宇宙の膨張も円環面ごと膨張している。膨張している理由も、「一なるもの」がビッグバンによって天地を作るという創造自体が「一なるもの」の目的であり、よって膨張(創造)し続けているという結論。これまで見てきたシンボルや真理から宇宙の形を考えると、こういう結論となる。

N極とS極は止まることなく循環している。仏教用語の諸行無常(しょぎょうむじょう)は、この世の現実存在(森羅万象)はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。また盛者必衰(じょうしゃひっすい)のことわりとは、この世は無常であり、勢いの盛んな者もついには衰え滅びるということ。仏教も存在X由来だが、万物が止まらず流動する理由も、この宇宙がN極とS極、陰陽、正負、プラスとマイナスからできていて、二極を止まることなく巡るからであり、それがこの宇宙の真理となっている。

そして宇宙のあらゆるものがN極とS極を行ったり来たりしていることから、銀河や太陽系もそれ自体が宇宙を円環面の流れで移動している。

またこの円環面は果物や野菜の断面にも見られ、宇宙共通のデザインパターンに沿っている。これらの大元の設計図も存在Xということ。

宇宙共通のデザインパターンが見られるということは、宇宙が誕生する前にそれを設計した存在Xがいるということ。またこの物質的な宇宙と法則を作るということは、現世と関係した人間の死後の世界、つまり霊的な世界も存在Xが作ったということになる。

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参考文献
スライヴ


■紀元前46億年頃

太陽系、太陽、地球の誕生

銀河系には約2000億個の星があるとされ、その中では、太陽系のような小さな天体がいくつも集まり、この銀河宇宙を形成している。太陽系は銀河系の中心を、約2億4000年周期で公転している。太陽系と太陽の誕生は紀元前46億年頃とされ、地球の誕生は紀元前45億年頃とされている。黄金比の渦模様や円環面(えんかんめん)が見られる銀河や星の大元の設計も、存在Xによるものという結論。


星と生命の誕生過程

星と生命の誕生過程は科学的に完全に解明されたわけではないが、次は様々な研究結果からの仮説。

宇宙空間は完全な真空状態ではなく、星々の間には所々に、固体微粒子とガスでできた星間雲(せいかんうん)が存在する。 星間雲の中で最も密度が高い領域を星間分子雲(せいかんぶんしうん)と呼ぶ。ここでは水素分子が圧倒的に多く、次いで一酸化炭素、水、アンモニア、ホルムアルデヒド、シアン化水素の順で多く、有機物が含まれている。この領域は星の形成が活発な場所としても知られている。太陽のような自ら光を発する恒星(こうせい)が、その一生を終えるときに大規模な爆発現象の超新星(ちょうしんせい)が起こり、その衝撃波が星間分子雲にぶつかり、それに押されて密度の濃い領域ができ、そこから新たな星が生まれる。

こういった星は星間分子雲のガス雲から誕生する。アミノ酸など、生命の材料となる複雑な有機分子が、星間分子雲の電波観測から見つかっている。この有機物を含んだ隕石が地球に降り注ぎ、最初の生命の材料となる。それが海で進化して原始細胞となり、さらに進化して共通祖先である単細胞となる。共通祖先から進化したオウムガイや植物、果物に黄金比の渦模様や円環面が見られることから、共通祖先の単細胞も、それより以前の原始細胞や有機物も、存在Xによって設計されたものという結論。

隕石は他の星にも落ちるので、その星でも生命が進化している可能性がある。宇宙の全てを設計したのが存在Xという結論だったので、そのようにして星も生命も自動的に誕生するように設計されている。そして原始細胞が進化し、やがて人間が生まれた星に存在Xが現れて文化を与え、文明化させるという流れ。


■紀元前37億年頃

グリーンランドの生命活動の痕跡

地球が誕生して数億年後には生命が見られる。生命は海で誕生した。

オーストラリアの研究チームは、グリーンランド南西部で発見された37億年前のストロマトライトを含む岩石から、37億年前の生命活動の痕跡が見つかったと発表した。次の左の画像は、グリーンランド西部イスアの岩の中から発見された37億年前の生命活動の痕跡とみられる構造(中央にある三角形)。

ストロマトライトは、ある種のバクテリアなどの微生物が堆積物を層状に積み重ねることで形成される。この層は長い年月を経て岩石となる。今回見つかった岩石自体は生物ではないが、岩石を作った非常に単純な単細胞生物が存在したことを示している。研究を率いた豪ウロンゴング大学のアレン・ナットマン氏は、地球が45億年前に形成されてから比較的すぐに生命が誕生したことを、これらの化石は示していると語っている。

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参考文献
最古の生命活動の跡発見 37億年前、グリーンランド
地球最古の化石、グリーンランドで発見 37億年前の微生物


共通祖先

分子系統学は生物のもつタンパク質のアミノ酸配列や遺伝子の塩基配列を用いて系統解析を行い、生物が進化してきた道筋(系統)を理解しようとするもの。1960年代の初期に分子進化学が始まる。そして人間も含めあらゆる生物や植物は、同じ共通祖先から突然変異を繰り返し進化してきた。ただ地球上最古の生物がいつ頃現れ、多様化していったか、という疑問に答えることができる化石証拠は今のところない。
全生物系統樹

植物の進化も生物と同じで、海中の単細胞生物が藻類(そうるい)になり、多細胞化が起こって一部が陸上植物となる。
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菌界の起源は解明されていないが、動物の起源は単細胞生物の原生生物である立襟鞭毛虫(たてえりべんもうちゅう)が最も近縁であるとされている。

陸上植物の起源に最も近縁なグループは、単細胞の接合藻類(せつごうそうるい)とされている。

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参考文献

■紀元前35億年頃

オーストラリアの生命活動の痕跡

西オーストラリアで発見されていた微生物の化石と思われる物体が「有機体を含んでいる」という証拠が示された。肉眼では同定できない微化石はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で古生物学を研究するJ・ウィリアム・ショップ教授とウィスコンシン大学マディソン校で地球科学を研究するジョン・バリー教授らが率いる研究で発見されたもの。

ショップ教授は「34億6500万年前までに、原始的な生命は光合成を行うものや、メタンを生み出すもの、メタンを使うものなど、多様化していたのです」「これは地球の歴史上、当時、多様な有機体が存在したことを示す初めてのデータです。我々の過去研究では、34億年前に硫黄を利用する有機体が存在したことも示されています」「そしてこのことは、生命がそれ以前に発生していなければいけないということを示しています。原始的な生命が生まれ、より発達した微生物に進化することは難しくありません」と語った。

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参考文献
35億年前の化石に微生物、最古の生命痕跡を確認 米大チーム
世界最古、「35億年前には地球に生命が存在した」ことを示す微生物の化石が報告される


シアノバクテリア

35億年前のシアノバクテリアと呼ばれるバクテリアの化石から、この頃すでに現在の細胞の体制ができあがっていたことがわかっている。シアノバクテリアは光合成によって、太陽の光を食物や酸素に転換する。シアノバクテリアの繁栄に伴って、地球上の遊離酸素の量が増加していった。地球誕生から最初の20億年は、単細胞のバクテリアが全地球に君臨していたことを化石の証拠が物語っている。ストロマトライトと呼ばれるシアノバクテリアの群衆と石灰の付着物からできた堆積物が世界中に散在することから、このバクテリアの支配をうかがい知ることができる。

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参考文献

■紀元前10億年頃

菌類の系統と動物(後正動物)の系統が分岐。動物の系統で最初にカイメン(海綿動物)とそれ以外の真正後生動物(しんせいこうせいどうぶつ)とが分岐する。カイメン(海綿動物)は熱帯の海を中心に世界中のあらゆる海に生息する。

真正後生動物(しんせいこうせいどうぶつ)のナメクジウオ。

ナメクジウオ

次いで、真正後生動物(しんせいこうせいどうぶつ)の系統でクラゲ、イソギンチャク、ヒドラなどの二胚葉(はいよう)動物と、主要な動物のグループである三胚葉動物とが分岐する。

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参考文献

■紀元前6億8000年頃

三胚葉動物は新口(しんこう)動物と旧口(きゅうこう)動物のグループに分かれる。旧口動物は、節足動物や線形動物を含む脱皮動物のグループと軟体動物や扁形(へんけい)動物を含む冠輪(かんりん)動物のグループに大きく分かれる。新口動物の方は、ウニ、ナメクジウオ、ホヤを経て、脊椎(せきつい)動物が出現する。18-zu01

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参考文献

■紀元前5億4200万年頃

カンブリア爆発

新しい遺伝子を作ることなく、すでに単細胞の時代に作ってあった遺伝子を再利用しておきたとされ、多細胞動物が爆発的に出現した。これより前の動物は小さく化石として残りにくく、また発見されにくい。カンブリア爆発の前に急速に大型化して化石として残るようになった。

17_zu05

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参考文献

分子からみた生物進化 DNAが明かす生物の歴史 / 宮田 隆
宮田隆の進化の話(図のみ)


■紀元前5億年頃

脊椎動物の系統では、メクラウナギやツメウナギの無顎類(むがくるい)と顎(あご)のある有顎類に分かれる。有顎類は魚類や四足(しそく)動物。

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参考文献

■紀元前4億年頃

有顎類の系統では、魚から四足(しそく)動物が進化する。両生類・爬虫類・哺乳類・鳥類をいう。鳥類では前肢(ぜんし)は翼に変化。

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参考文献

■紀元前3億万年頃

パンゲア大陸

この頃まで地球上の大陸は一つだったが、分裂を始める。


■紀元前2億8000万年頃

地球に哺乳類の先祖が出現した。哺乳類とは、動物界、脊索(せきさく)動物門、脊椎(せきつい)動物亜門に分類される生物群である。子供に乳を与えるウシのように、授乳は哺乳類の特徴の一つであり、名前の由来。


■紀元前7000万年頃

地球に、霊長類の先祖が誕生した。霊長類はサル目(サルもく)とも呼ばれ、哺乳綱(ほにゅうこう)に含まれる。キツネザル類、オナガザル類、類人猿、ヒトなどによって構成され、約220種が現生する。


■紀元前600万年頃

ヒトとチンパンジーが分岐する。

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参考文献

■紀元前280万年頃

エチオピアでヒト属最古の化石発見

東アフリカに位置するエチオピア・アファール州レディ・ゲラル調査地区で出土した、280万年前の下顎骨の破片の分析結果が報告された。その特徴から、この骨はヒト属の化石として最古のものと見られる。

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参考文献
Nature ダイジェスト

■紀元前176万年頃

この頃のヒト科の一種、原人(ホモ・エレクトス)は、火山岩の周囲を打ち砕いて作った長さ20センチほどのアシュール型握り斧や、つるはし状の道具を石器として使用していた。彼らの一部はアフリカのケニア北部のトゥルカナ湖近くにいた。


■紀元前100万年頃

デニソワ人

ヒト属であるデニソワ人の系統が分岐する。ロシア、中国、モンゴルの国境に近い地域のロシア・アルタイ地方のデニソワ洞窟は、約4万1千年前にヒト属であるデニソワ人が住んでいたとされる。
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参考文献

■紀元前80万年頃

アフリカのエリトリアの80万年前のホモ・エレクトスの足跡。


■紀元前50万年頃

ヒト属の一種、ネアンデルタール人と現代人の系統が分かれる。

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参考文献

■紀元前44万2450年頃(1シャル目)

惑星ニビルの異変と金

「シュメール神話の粘土板要約」
この頃、惑星ニビルで異変が起こる。大気圏に切れ目が生じて有害な宇宙線が地上に降り注ぎ、畑で採れる果物と穀物の収穫量が大きく減った。また大気のもとになる火山の噴火活動も弱まっていた。これを修復するには金(きん)が必要で、細かく砕いた金(きん)を遮蔽幕(しゃへいまく)として大気圏にまけば解決できた。

1シャル=3600年計算


海からやってきた魚人伝説

「シュメール神話の粘土板要約」
この時、金(きん)を見つけたという報告が、地球にやってきていたアラルからニビルへ送信された。彼はこのチャンスを利用し、アヌ王に変わって自分がニビル王になることを要求した。そして本当に地球で金が採取できるのかを確認するため、アヌ王の長男エア(エンキ)が地球にやってきた。エア(エンキ)達はニビルの魚の服を着ていたため、海からやってきた魚人伝説が始まる。
アヌ王

魚人の姿の遺物は、手にハンドバックを持った姿で出土している。ここに登場するアラル、アヌ、エンキは、存在Xのシンボルで表された存在という結論。

エンキとユダヤ教・キリスト教の天地創造の関係

「シュメール神話の粘土板要約」
やがてエア(エンキ)はアフリカで金脈を発見し、そこをアブズと名付けた。そして次男のエンリルも地球へやってきた。エア(エンキ)は6日間地球上で作業し、7日目の休息の日(ユダヤ教・キリスト教の天地創造)に、惑星ニビルからアヌ王が地球へ到着した。彼らはメソポタミアのエリドゥで、ニビルへの金輸送任務を割り当てる会議を開いた。そこでエア(エンキ)とエンリルは揉め、これを解決するためアヌ王は3人のくじ引きでの決定を提案した。それによりアヌ王は王位に残るため惑星ニビルに戻り、メソポタミアのエディンはエンリルに、エア(エンキ)には海とアフリカのアブズが割り当てられた。そしてエア(エンキ)は「地球の主」という意味でエンキという名になったが、彼は満足していなかった。


アヌとアラルの格闘

「シュメール神話の粘土板要約」
その時、地球の金の第一発見者アラルは怒っていた。金発見の功績と引き換えにニビル王になるはずだったと主張し、こうしてアラルとアヌ王は服を脱ぎ、格闘を始めた。アラルは膝(ひざ)を曲げ地に倒れた。こうしてアヌが王であり続けることが決まった。負けたアラルは素早く立ち上がり、アヌ王の男性性器を噛(か)み切った。この罪でアラルは火星へ追放された。
裸で戦い、膝(ひざ)を地面についたら負けは相撲と同じ。相撲やそれに似たレスリングは、世界中で見られた。つまり相撲やレスリングは存在X由来という結論だった。

エンリルの神殿と神社の鎮守(ちんじゅ)の森

「シュメール神話の粘土板要約」
こうして地球での金輸送任務が開始する。エンリルは地球の太陽熱を避けるため、エディン北側の雪に覆われた山々の中に住居を建設する。そこは背の高い木々が杉の森の中にあり、山の渓谷(けいこく)の上部表面を強力な光線で平らにし、丘の中腹から大きな岩石を切り出し、寸法に合わせて切断した。杉の森の中の高い木から長い梁(はり)が準備され、それを使ってエンリルの神殿が建てられた。

「野生の雄牛」はエンリルのシンボルで、存在Xのシンボルでもあった。エンリルの随獣である怪鳥アンズーはライオン頭の鷲(わし)で、それも存在Xのシンボルだった。つまりエンリルもアンズーも存在Xを表す。
アンズー

エンリルの神殿は、エンリルが暑さを避けるため背の高い木々の中に建てたもの。同じ形態は日本の神社の鎮守(ちんじゅ)の森。つまり神殿を木で囲む形態もシンボルの一つ。

メソポタミアの生命の樹に見られるように、各地には樹木崇拝がある。鎮守の森も神代(かみしろ)と言って、神の化身または神そのものと扱われる。つまり神社の樹木そのものも存在Xの象徴でもある。


■紀元前29万8450年頃(40シャル目)

アブズのアヌンナキの反乱

「シュメール神話の粘土板要約」
金の原石はアブズからメソポタミア(エディン)の金属の街バッドティビラで精錬(せいれん)され、ロケット船で植民地の火星を経由し、惑星ニビルへ純金が運ばれていた。ニビルでは金を細かい粉末にし、大気圏の割れ目は修復されていた。しかし金は地球から送り続けねばならず、地球のアヌンナキは過酷な労働に対し反乱を起こすこともあった。これを解決するためエンキは息子のニンギシュジッダを呼び、原始的な労働者ルルを造る計画を立てる。惑星ニビルでは奴隷制は禁止されていたので、エンリルはこの実験に反対だった。


 人間アダマとティ・アマトの誕生

「シュメール神話の粘土板要約」
エンリルの反対にもかかわらず、エンキ、ニンマー、ニンギシュジッダは、アブズにいた2本足で直立歩行する原人を改良し始める。ニンギシュジッダは、原人のDNAがアヌンナキのように2匹の蛇のように絡み合っていることを見つける。実験は進み、アヌンナキの精子と雌(めす)の原人の卵子を人工授精させ、その卵子をエンキの妹ニンマーの体に挿入して妊娠させ、男性アダムが誕生する。今度は同じ方法でエンキの妻ニンキが女性ティ・アマトを生む。

しかしこの2人の人間には生殖機能がなかった。ニンギシュジッダは2人の細胞内の染色糸(せんしょくし)の中には、22対の染色体しかないことに気づく。23番目の染色体が必要で、それが男性と女性の性別を決定した。男性はXY、女性はXXの染色体をもつ。そこでエンキの肋骨(ろっこつ)からの染色体をアダムの肋骨へ、ニンマーの肋骨(ろっこつ)からの染色体をティ・アマトの肋骨へ移植して手術は完了した。
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粘度と人間創造

アダムという名は「地球の粘土のような者」という意味。粘土板では「アブズの粘土の容器に2本足の地球のメスの卵子とアヌンナキの精子を混ぜて受精させ、それをニンマーの子宮に挿入し、妊娠させた」という表現がある。この粘土と人間創造の組み合わせは、他の神話にも見られる。例えばユダヤ教では最初の人アダムはエロヒムによってその息吹と土から創造されたとされ、キリスト教ではヤハウェが地面の土を使ってアダムの形を創ったとされ、イスラム教ではアッラーが土からアーダムを創ったとされる。この3つの宗教は共通で旧約聖書が聖典の一つとなっている。モンゴルの創成神話でも、天から地球を作ったウダンと呼ばれる神ラマは、初めての男性と女性を粘土から作った。アフリカのナイジェリアのヨルバ人の創世神話でも、至高神オロルンが誕生させたオバハラは粘土で人間を作っていたが、途中で酒を飲んで寝てしまった。このオバハラが作った人間がイグボ族となる伝承がある。エジプト神話のクヌムは、粘土をこねて人間を創造した神とされる。クヌムにも存在Xのシンボルの太陽、蛇の紀章ウラエウス、羊の顔と角、アンク十字、ウアス杖などが見られる。

またシュメール神話で登場する染色体の「22」とは、神秘主義思想カバラの生命の樹(セフィロトの木)の丸と丸をつなぐ線(パス)の数。よって生命の樹も存在Xのシンボルとなる。


人間の体に見られる黄金比

例えば人間の手には指先から順に、末節骨(まつせつこつ)、中節骨(ちゅうせつこつ)、基節骨(きせつこつ)、中手骨(ちゅうしゅこつ)、手首の手根骨(しゅこんこつ)がある。末節骨(まつせつこつ)から手首まで骨が順番に少しずつ長くなっているが、これはおおよそ黄金比の比率で長くなっている。例えば末節骨(まつせつこつ)が1とすれば、隣の中節骨(ちゅうせつこつ)は1.618倍と黄金比の比率の長さになる。同じく中節骨(ちゅうせつこつ)を1とすれば、次の基節骨(きせつこつ)は1.618の比率で長くなる。

実際に計った筆者の右手の指の長さの例。個人差があるのでピッタリとはいかないが、指先から隣り合う骨の長さはおおよそ黄金比の比率で長くなっている。

薬指
末節骨2.4cm(この1.618倍は3.88cm)
中節骨3.5cm(この1.618倍は5.66cm)
基節骨5.3cm(この1.618倍は8.57cm)
中手骨10cm

中指
末節骨2.5cm(この1.618倍は3.88cm)
中節骨3.8cm(この1.618倍は6.14cm)
基節骨5.4cm(この1.618倍は8.73cm)
中手骨10.5cm

人差し指
末節骨2.1cm(この1.618倍は3.39cm)
中節骨3.2cm(この1.618倍は5.17cm)
基節骨5cm(この1.618倍は8.09cm)
中手骨10.5cm

さらに小指と親指は他の3本と比べて明らかに短いが、実際に計った長さは次の通り。この2本には黄金比の比率がほとんど見られなかった。

小指
末節骨2cm(この1.618倍は3.2cm)
中節骨2.5cm(この1.618倍は4.04cm)
基節骨4cm(この1.618倍は6.47cm)
中手骨9cm

親指
末節骨3.2cm(この1.618倍は5.17cm)
基節骨4.3cm(この1.618倍は6.95cm)
中手骨9cm

小指の先から手首までは16cm、親指では15cmほどとなっている。これにそれぞれ黄金比の1.618をかけると、小指が25.88cm、親指が24.27cmとなる。この数字に近いのが、手首から肘(ひじ)までの長さ26.5cmとなる。そして肘から肩までを計ると約34cmだった。これは薬指、中指、人指しの先から手首までの長さそれぞれ約20cmに1.618をかけて出てくる32.36cmに近い数値となる。

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このように手の指先から肩にかけて、関節と関節の間の長さはそれぞれ黄金比の比率と関係していることがわかる。人間にも黄金比が見られるということは、単細胞の時点からその進化が設計されていたか、シュメール神話で見られたように存在Xの原人へのDNA操作によって人間を創造した可能性も考えられる。どちらにしてもこの人間の体の黄金比も、存在Xによって意図して宇宙共通のデザインパターンが組み込まれたということ。


アフリカ全土の文化

2匹の蛇、虹蛇、創世神話の共通点が見られることから、西アフリカのブードゥー教やフラニ族、マリ共和国のドゴン族、中央アフリカのクバ族へ文化を与えたのは存在Xという結論だった。アフリカには他にも部族が数多く存在し、それぞれに創世神話や創造神の名が見られ、類似点や共通点も見いだせる。つまりアフリカ全土の各部族に文化、伝統、儀式、芸術、言語を与えたのも存在Xという結論。

●西アフリカのベナン
蛇神ダンバラーウェイドが夫で、その妻が虹蛇の女神アイダ・ウェッド。この2匹の蛇がブードゥー教のシンボルとして描かれている。

●西アフリカのナイジェリアなどに分布するフラニ族の神話で「一なるもの」は、巨大な一滴の乳。始まりのとき、巨体な一滴の乳以外には何もなかった。それから創造神ドゥーンダリがやってきて、石を作り出した。

●マリ共和国のドゴン族
はじまりの世界には宇宙すらなく、天の創造神アンマのみが存在していた。アンマは言葉から宇宙を生み、太陽と月を作る。また最初の生命キゼ・ウジを創造し、キゼ・ウジは原初の子宮の「世界の卵」を産む。

●中央アフリカのクバ族
世界の最初には、ただ水しかなかった。そこで巨大な創造神ブンバは、嘔吐(おうと)して太陽、月、星を吐き出した。これらによって光が生じて、世界に熱が生まれ、水が乾いていった。

●ケニア南部からタンザニア北部のマサイ族
マサイ族は27万年前にアフリカで誕生したハプログループAが高頻度で見られる。ハプログループとは世界各地の地域集団のミトコンドリアDNAを分析し、進化で起こる突然変異を鍵にして、DNA配列の似た者同士をまとめていくと、いくつかのグループに分かれる。このグループのことをハプログループという。ハプログループAは紀元前27万年頃にアフリカで誕生した。


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伝承では天空神エンカイは全てのものの創造者で、天と大地に住んでいた。マサイ族からはタンザニア北部にある火山オルドイニョ(山)・レンガイ(神)は神の山と言われる。これも存在Xによって作られた火山の可能性が考えられる。

●ケニアのキクユ族
ケニア山の頂上に座する神ンガイを奉ずる一神教。神ンガイはマサイ族からはエンカイと呼ばれている。

神ンガイが頂上に座するという伝承があるケニア山も、存在Xによって作られた可能性がある。

●ナイジェリアのヨルバ人
創造神が世界を作った時、世界の始まりは海(海神オクロン)だけであり、そこで創造神は1羽の鳥にフラという薬草を持たせて送り出した。鳥は海神オクロンの上に土を置いて大地とした。そこに5本指の鶏を置くと、鶏は土を引っかいて地面を広げていき、イフェ島ができ上がり、そこから今のような大地ができ上がった。

別の伝承では、世界の最初、地上には最初の海オロクンしかなく、天空は至高神オロルンが支配していた。そこでオロルンは天より降りて海と交わり、オバハラとオドゥドゥアの兄弟を誕生させた。オドゥドゥアは大地を造る。オバハラは粘土で人間を作っていたが、途中で酒を飲んで寝てしまう。このオバハラが作った人間がイグボ族、オドゥドゥアが作った人間がヨルバ族となる。

●ガーナとコートジボワールのアカン人とアシャンティ人
創造神ニャメ(ニャンコポン)は全知全能の空の父。他にも宇宙を創造した神の名はいくつか見られる。オドマンコマ、オボアディ、アナセ・コクロク(偉大な設計者、または偉大なクモ)など。

●西アフリカのニジェール河下流のイボ族
イボ族の王の先祖は天から下って来たが、大地は水に覆われていた。しかたなく、先祖はアリ塚の上に降り立った。創造神が鍛冶屋に命じてふいごを使い、水を乾燥させたことで、初めて水が引いていった。

●南部アフリカのカラハリ砂漠に住む狩猟採集民族サン人
創造神、太陽神であるカグン(カアング、カッゲン)は月も創造した。ヘイツィ・エイビブはサン人の宗教における文化英雄で、死と再生の神でもあり、何度も死に生き返る。ツイ・ゴアブは天空神、雷の神。

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参考文献
海の神話 / 朱鷺田祐介


モロッコで見つかった現代的な顔の化石

モロッコのジェベル・イルード遺跡では、紀元前30万年頃の初期人類の化石と、焚き火の跡と石器が発見されている。火を使う知識も存在Xによって伝えられたという結論となる。

この初期人類は現生人類と驚くほどよく似た点が多数あり、地下鉄ですれ違っても違和感がないような顔をしていたと述べられている。古人類学者は、これをホモ・サピエンス(人間)の一部として扱うべきかどうかという興味深いジレンマも生じている。


イスラエルの原人の火の使用

考古学者はイスラエルの洞窟(Qesem cave)でも、紀元前30万年頃には原人によって火が繰り返し使用されているのを発見している。ここでは大量の焼いた骨、加熱された土壌の塊、灰の堆積物が見つかっている。
Control-of-fire-by-early-humans

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参考文献
Ancient teeth reveal evidence of 400,000 year-old manmade pollution in Israel


■紀元前25万年頃

イタリアのネアンデルタール人

1930年にイタリアのラツィオで発見された頭蓋骨を調査した結果、紀元前25年頃、イタリアにはネアンデルタール人が存在したことがわかった。


■紀元前17万4500年頃

この頃の人工的に作られたネアンデルタール人の洞窟の中から、40cmほどの円筒形のスタラグマイトが発見された。この洞窟はフランスのブリニケルにあり、入り口から336mあった。


■紀元前16万9200年頃

アフリカのストーンサークル

考古学者のマイケル・テリンガーは、紀元前20万年から前16万年の間の無数のストーンサークルやストーンカレンダーを、南アフリカのムプマランガなどで発見している。ここはジンバブエ(アブズ)の南に位置している。イギリスのストーンヘンジと同様に、このストーンサークルも存在X由来という結論。

ムプマランガのストーンサークル(グーグルマップ)
Carolina — 25 55′ 53.28″ S  30 16′ 13.13″ E
Badplaas — 25 47′ 33.45″ S  30 40′ 38.76″ E
Waterval — 25 38′ 07.82″ S  30 21′ 18.79″ E
Machadodorp — 25 39′ 22.42″ S  30 17′ 03.25″ E


■紀元前15万8050年頃(79シャル目)

エディンからアダムとティ・アマトの追放

「シュメール神話の粘土板要約」
アダムとティ・アマトはエディン(メソポタミア)の果樹園へ連れて行かれた。彼らは裸であることに気づき、男性器と女性器のことを知った。ティ・アマトは葉っぱでエプロンを作った。そこへ果樹園を散歩していたエンリルは偶然アダムとティ・アマトを目撃し、2人の変化を知った。そこでエンキを呼びつけ、説明を求めた。この説明に対し、もともと反対していたエンリルは激怒した。ニンギシュジッダもやってきて、アダマとティ・アマトには繁殖の知識は与えたが長寿ではないことを説明した。しかしエンリルの怒りは収まらず、アダマとティ・アマトをエディンからアブズへ追放した。アブズで2人は子供をもうけ、その子孫は増え、鉱山で金の採掘をする。


 エデンの園に見られる存在Xのシンボル

生命の樹は知恵の樹とも言われ、旧約聖書の創世記にエデンの園の中央に植えられた木。エデンの園とは、エディン(メソポタミア)の果樹園。

旧約聖書の創世記で、神ヤハウェ(エロヒム)は知恵の樹の実だけは食べることを禁じていた(禁断の果実)。しかし蛇にすすめられ、初めにイヴが、次にイヴの勧めでアダムが知恵の樹の実を食べた。するとアダムとイヴは善悪の知識を得て裸の姿が恥ずかしくなり、イチジクの葉で陰部を隠した。

木に巻きつく1匹の蛇はアスクレピオスの杖と言って、存在Xのシンボルだった。つまり知恵、知識を与えた蛇とは存在Xのこと。シュメール神話では2人をエディンからアブズへ追放したのはエンリルとなっているが、エンリルも存在Xという結論だったので、ヤハウェも存在Xということ。

この一匹の蛇が木に巻きつく姿は、ギリシャ神話の医神アスクレピオスが持つ杖としても表される。またギリシャ神話のアイオーンも、一匹の蛇が下半身から頭部にかけて巻きついている。これら全てが存在Xのシンボル。

この生命の樹が出てくる神秘主義思想のカバラを考えたのも、存在Xということになる。また旧約聖書の創世記3章で、主なる神はアダムとエバを追放した後、命の木への道を守らせるためにエデンの園の東に回転する炎の剣とともにケルビムを置いたとされている。ケルビムとは人間、獅子、牛、鷲(わし)の、4つの顔を持つ生き物。ここに出てくる動物は、全て存在Xのシンボルという結論だった。

アダムとイヴが陰部を隠したいちじくの葉も、樹木崇拝とつながる。ファラオ時代のエジプトでは、神々は東方の樹高を誇る聖なるエジプトイチジクの樹に王座をもっていた。反対に西方の砂漠の涯(はて)には、「エジプトイチジクの貴婦人」、牝牛(めうし)の女神ハトホルが王座についていた。この女神が太陽を含めこの世のすべてを創造した。ハトホルにも太陽、紀章ウラエウス、手の十字のアンク、ウアス杖、牛という存在Xのシンボルが見られ、同一神ということ。そのハトホルのシンボルがイチジクでもある。

旧約聖書の創世記(3章7節)に「エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとイヴは、自分たちが裸であることに気づいて、いちじくの葉で作った腰ミノを身につけた」と記されている。


メソポタミアのエリドゥにはキスカヌの樹がそびえていたとされ、キスカヌは各地の世界樹・生命の樹伝承の祖ともされる。バビロニアの賛歌は次のように語っている。「エリドゥに黒いキスカヌが生育した。聖なる地においてこそ、その樹は創造された。(中略)。キスカヌは肥沃なるエリドゥにおけるエア神の周回廊であり、その住処はバウのための休息の地である」。エリドゥはエア神(エンキ)の聖なる都だった。キスカヌはメソポタミアの生命の樹の原型で、「創世記」ではヤハウェがアダムを迎えるためにエデンにしつらえた園の中央に生い茂る樹の起源でもある。

つまりエンキのシンボルのキスカヌは、メソポタミアの生命の樹や、旧約聖書の知恵の樹の起源で、そのエンキは存在Xを表したシンボルという結論だった。よって世界樹、生命の樹、知恵の樹も存在Xのシンボルとしてつながる。

結論をまとめると、存在Xが人間の創造に関係していた可能性以外は、旧約聖書やシュメール神話のエデンの園とアダムとイヴの物語は、存在Xのシンボルによる作り話という結論になる。

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参考文献
世界樹木神話 / ジャック・ブロス


■紀元前14万7250年頃(82シャル目)

「シュメール神話の粘土板要約」
この頃にはアヌンナキは金採掘の労働を止め、増えた人間が奴隷のような労働者になっていった。


■紀元前10万7650年頃(93シャル目)

エンキの子のアダパとティ・ティ

「シュメール神話の粘土板要約」
エリドゥ(メソポタミア)で、エンキは水浴びをして戯(たわむ)れていた2人の地球人女性を見つけ、それぞれに自分の子供を産ませる。男の子をアダパ、女の子をティティと名付けた。2人は知性を与えられ、言葉を使うこともでき、理解力も早かった。


■紀元前10万450年頃(95シャル目)

アダパの双子の息子、カ・インとア・バエル

「シュメール神話の粘土板要約」
アダパの双子の息子、カ・インとアバエルが生まれる。カ・インにはニヌルタが種まきと刈り入れを教え、アバエルにはマルドゥクが羊の養育と牧羊技術を教えた。最初の穀物が刈り入れられた時や羊が成熟した時、初物の祝いをしようとエンリルは言った。

初物の祝いが終わった後、アバエルは「自分が羊毛や豊作を提供し、アヌンナキはそれに満足していた」とカ・インの前で自慢した。それ以来この双子は論争を続けた。ある日、ひどく腹を立てたカ・インは石でアバエルの頭を何度も殴り、殺してしまった。それを知ったエンキは激怒した。その後、カ・インは判決のためエリドゥ(メソポタミア)へ連れて行かれ、罰として東方の放浪の地(南北アメリカ)へ追放されることが宣告された。彼の命は見逃されたが、子孫は区別されるべきだとし、ニンギシュジッダによってDNAが変えられ、顔にヒゲが生えないようにされた。この追放には妹アワンも配偶者として行くことになった。


カ・インとその子孫と南米のインディオ系の誕生

「シュメール神話の粘土板要約」
DNAを変えられたカ・インは顔にひげが生えないようになり、南北アメリカへ向かってインディオ系の祖となった。


人種誕生と突然変異

一般的に知られている人種の誕生や肌の色の変化は、突然変異や移動先の気候条件などによる影響とされている。シュメール神話のカ・インの話では、ニンギシュジッダによってDNAを変えられ人種が変わったということが記されている。現時点で言えることは、シュメール神話のこの話は存在XのDNA操作による人種誕生の可能性を示している。つまり人間は出アフリカから始まり、イラン付近を経て3つの方向に分かれるが、存在Xによって黒人から黄色人種、白人、オーストラリア系などが生み出され、さらにその後、例えば黄色人種の中でも小規模のDNA操作があり、様々な民族が作られた可能性が考えられる。もしくは従来の説通り、突然変異によって変化し、人種が誕生したか。

下の図のイラン付近から

・北ルート、黄色人種、モンゴロイド(東アジア・南北アメリカに至る黄色の線)
・西ルート、白人種、コーカソイド(中東ヨーロッパに至る桃色の線)
・南東ルート、オーストラロイド(オーストラリアに至る青色の線)
・移動なし、黒人種、ネグロイド(出アフリカをせずアフリカにとどまった茶色の線)
1280px-Y-DNA_haplogroup_migration copy縄文人の歯のDNAの解析から、東アジア人と東南アジア人より以前に縄文人は分岐して、日本列島にたどり着いたという結果が出ている。平面地図ではなく地球儀でのメソポタミアから北海道の最短距離は、中央アジア、ロシア、北海道のルートとなる。

中国湖南省、道県に数多くある鍾乳洞(しょうにゅうどう)の1つで、ヒトの歯の化石が47本発見された。これによりホモ・サピエンス(人間)が、紀元前10万年頃には中国に到達していたことが明らかになった。2015年10月14日Nature。2007年にはインドネシアの南スラウェシ州タレプ(Talepu)から、紀元前10万年頃の石の道具が発掘された。これはオーストラリアのウーロンゴン大学のヘリット・ファンデンベルグ博士(Dr Gerrit van den Bergh)による。

また、アボリジニの祖先は紀元前7万年以前にさかのぼる事ができ、現在のアボリジニは紀元前5万年以前に最初にオーストラリア大陸に移り住んだ人類の直系の子孫。(Science誌2011年9月22日号)

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参考文献

出アフリカ後、アイヌを通って南北アメリカへ

出アフリカ後、イラン付近から北ルートの黄色人種は、陸続きのベーリング海を渡って北アメリカから南米へと渡りインディオとなっていく。

オレゴン大学の人類学者、デニス・ジェンキンス氏が、アメリカのオレゴン州ペイズリー洞窟で、紀元前12500年頃の人糞(じんぷん)を発見した。ここからDNAを採取して調べ、アジア人だと判明した。

アメリカのワシントン州では、紀元前7500年頃のケネウィック人の頭蓋骨が出土した。その歯のDNA調査で、ケネウィック人の祖先はアジアの東側のアイヌに起源を持つことがわかった。そして、その祖先は北米に来る前には、シベリアとアラスカの間あたりに住んでいたことがわかっている。

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参考文献

■紀元前5万2000年頃

インドネシアのホモ・フローレシエンシス

紀元前5万2000年のこの頃、インドネシアのフロレス島の洞窟には、ホモ・フローレシエンシスと呼ばれる小型のヒト属が住んでいた。身長は1mあまりで、それに比例して脳も小さいが、火や精巧な石器を使っていたと考えられている。


紀元前5万年頃

オーストラリアのアボリジニと巨石

この頃、アボリジニの祖先が東南アジアを通ってオーストラリアにやってくる。アボリジニのハプログループは、出アフリカ後インドを経由してやってきたC1b2bが60%、ニューギニアなどに多いK系統が22%見られる。CやDは南米アマゾンの少数の先住民や縄文人にも見られる。

ハプログループはAからRまで分類される。アルファベットが進むにつれ現代に近づく。
A、紀元前27万年頃、アフリカで誕生したグループ
BCD、紀元前6万年頃
EFGHIJKLMNO、紀元前4万年前後
P、紀元前4万3000年〜前2万5000年頃
QR、紀元前1万7000年前後
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アボリジニのヨルング族には神話を踊りで表現する儀式があり、男性のダンサーが虹蛇を象徴する2本の特別な棒を持っていることから、存在Xを神として崇めていたという結論だった。この他にも存在X由来のものが見えてくる。
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オーストラリアで有名なエアーズロック近辺に、アナング族と呼ばれる先住民がいる。彼らはエアーズロックをウルルと呼んでいる。

アナング族に伝承されている2匹の蛇のクニヤとリルの物語の痕跡が、エアーズロック(ウルル)の壁面に残されている。その物語の説明板が現地にある。

①メスの蛇であるクニヤ・ミニマは、甥(おい)が毒ヘビのリルに突き刺されたと聞き、急いでやってきた。
②クニヤは人間に姿を変え、イラチという毒を作るためインマという儀式を行った。それはオスの毒ヘビであるリルを罰するためであり、傷ついた甥(おい)のためではなかった。岩山にクニヤが膝をついた跡が見える。クニヤは膝をおろし、毒から身を守るため一握りの砂を自分に振りかけた。
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③クニヤはアクタと言われる女性が戦う準備をするときに使う踊りのステップを踏み、歌いながらリルに向かっていった。リルはイラチという毒によって力を弱められ、そしてクニヤは一思いにリルを殴った。彼はよろけて倒れたが、また立ち直った。
④クニヤがリルを仕留めた2度目の攻撃でできた亀裂。
⑤リルの目が打撃によって閉じられているのが見られる。
⑥クニアは蛇の姿に戻り、芸術の洞窟の上でとぐろを巻いた。彼女は顔をとぐろの上に乗せて、訪れるすべての人を見守っている。
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この物語の別のパターンでは虹色の蛇も登場する。

エアーズロック(ウルル)にはクニヤと呼ばれるメスのニシキヘビがいた。クニヤは自分の卵が孵化(ふか)しそうになると、エアーズロック(ウルル)の西側にある洞窟(クニヤ・ビティ)に戻り、新しい子供の誕生を待っていた。ある日、クニヤの甥(おい)であるクカクカが、毒ヘビの祖先でオスのリルの放った槍(やり)によって命を落としてしまった。実際にはクカクカが掟を破ったことへの戒めだったが、それを知らないクニヤは激怒し、リルとの激しい戦いが始まった。激闘の末、クニヤが棒を使って岩の上にいたリルの頭を叩き割って殺したが、リルに戦いで放たれた毒に侵され、クカクカをムティジュルの泉へ運ぶと自分も息絶え、ワナンビと呼ばれる虹色のヘビに姿を変えた。そしてワナンビがムティジュルの泉に住み、水を枯らさずにいると信じられている。

この神話も真実ではなくシンボル的な話。そしてここでもメスの蛇クニヤと、オスの毒ヘビのリルという2匹の蛇が出てきて、最後にワナンビという虹色のヘビになったということなので、全てが存在Xを象徴する。

エアーズロック(ウルル)近隣のカタ・ジュタにも巨石がある。ここもアボリジニの神話では、この山の頂上にはワナンビが住んでいて、乾期にのみ下山するという。

そしてこのエアーズロック(ウルル)、カタ・ジュタも、存在Xによって作られた可能性が出てくる。エアーズロックそのものに存在Xの象徴となる2匹の蛇や虹蛇の伝承があって信仰の対象になっているということは、自然にできた岩山ではなく存在Xが作り、神話も作り、それをアボリジニに崇拝させた。

他にもオーストラリアのデビルズ・マーブルズには、宇宙卵(うちゅうらん)と天地創造を表す2つに割れた丸い巨石がある。

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デビルズ・マーブルズの周辺一帯はアボリジニの土地の中に位置する。その地域のアボリジニは、ここを聖地カール・カール(Karlu Karlu)と呼ぶ。アボリジニの部族の1つカイテチェは、デビルズ・マーブルズの事を虹色の大蛇の卵と信じている。つまり存在Xの卵であり、宇宙卵であり、「一なるもの」を表す。各国の創成神話の中で、原初の無限宇宙を日本書紀では鶏の卵のような混沌という表現があった。またフィンランド神話カレワラには続きがあり、卵から天空と大地ができたとある。つまり丸い巨石や絶妙なバランスの巨石は、存在Xが原初の無限宇宙を卵として表したもの。デビルズ・マーブルズには他にも絶妙なバランスで立つ石球も存在する。こういった世界各地との共通点から、オーストラリアの文明も存在X由来のものという結論。
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また西オーストラリアには、ウェーブロックと呼ばれる海の波のような形をした高さ15メートルの岩壁が100メートル以上にわたって続く場所があり、ここにもアボリジニの伝承が存在する。

アボリジニの伝承で、太古の昔、アボリジニの部族間の問題で婚姻を許されない男女が恋に落ち、その2人の間に生まれてきた子供マルカが住んでいたとされるマルカの洞窟。

カバが大きく口を開けてあくびをしているような奇岩ヒポズ・ヨーン。
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ウェーブロックに見られる絶妙のバランスで立つ宇宙卵。こういった共通点により、ウェーブロックに見られる波のような岩壁や巨石も、存在Xによるものという可能性が見えてくる。


アボリジニのブーメランやディジュリドゥ

オーストラリアの東にあるカーナーヴォン国立公園の壁画に、アボリジニのブーメランが見られる。紀元前1万7500年頃のものとされ、少なくとも3650年間は使用されたという場所。ブーメランもアボリジニの神話に見られ、存在X由来のシンボルという結論。

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ブーメランはオーストラリア以外でも発見されている。紀元前2万1000年頃のマンモスの牙で作られたブーメランが、ポーランドの洞窟(Obłazowa Cave)より見つかっている。

アボリジニの楽器ディジュリドゥの呼び方は地域によって違いがある。オーストラリア北部のアーネムランド内の南西ではマゴ、北東ではイダキ、クィーンズランド州北部ではイギイギなどと呼ぶ。日本に出回っているディジュリドゥの多くはイダキ。イダキは楽器自体が神であり、楽器の中にも神が宿っているとされている。木や万物に神が宿るという思想はアニミズムと言い、南北アメリカや縄文人など先住民にも見られる思想。また樹木崇拝ともつながる。存在Xは動物や道具などあらゆるもののシンボルでもあり、存在Xがディジュリドゥも伝えた。


アボリジニと各国の虹蛇

アボリジニの木彫容器クーラモンとその模様も存在X由来と考えられる。これは楕円形の皿で、果実や水などを運ぶのに使われる。一番右の画像はクーラモンのデザインの移り変わりをまとめたもので、下へ行くほど新しい時代になる。最初のクーラモンに1匹の蛇が見られるが、アボリジニの神話で蛇と言えば存在Xのシンボルになる。

アボリジニには3つの蛇神(じゃしん)であるウングッド、エインガナ、ユルルングルの伝承があり、虹蛇とされる。この3つの話の内容はそれぞれ異なる。同じ地域で同じ神を指すのに話の内容が違うという共通点も、世界中の神話や宗教で見られる。

「ウングッド」
根元神ウングッド、もしくはウングルは、海しかない世界で海底の泥が集まって生まれ、己しかいない寂しさを失くすために命を生みだそうと考える。 そこでまずブーメランで海を撹拌(かくはん)して泡立て、その泡で巨大な大地を作り上げ、そこに無数の卵を産んで生命を増やしていった。これがアボリジニ伝承における創世神話。またブーメランがシンボルでもある理由。

これと類似した話は、日本書紀と古事記に見られる。イザナギ、イザナミは天浮橋(あめのうきはし)に立ち、天沼矛(あめのぬぼこ)で渾沌(こんとん)とした大地をかき混ぜる。このとき、矛(ほこ)から滴り落ちたものが積もって最初の島のオノゴロ島となった。その後二人は結婚し、大八島(おおやしま)と神々を生んだ。創成神話の鶏の卵の記述もそうだが、日本書紀、古事記も存在X作で、イザナギ、イザナミも存在Xを表すということ。

「エインガナ」
この世の最初は無限の砂漠であり、エインガナはこの風景を見飽きて世界を生命であふれさせようと思い付く。そこでエインガナは水中に潜ってあらゆるものを創造し、最後に長い陣痛(じんつう)の末に人間を産み落としたという。エインガナは全ての生命に関わる紐(ひも)を所有しており、エインガナが紐を手放した種は絶滅する運命となる。

「ユルルングル」
オーストラリア南部の伝承の虹蛇ユルルングル。「父なる蛇」と呼ばれる天候神で、その声は雷鳴であり、彼の住む泉は虹色に輝くという。長らく泉の底で眠りについていたが、自身の子孫に当たる人間の姉妹が泉に経血(けいけつ)を落とし、その臭いで目覚め、起きた勢いで洪水を引き起こした。そして姉妹とその子供たちを、勢い余って呑み込んでしまう。その後、蛇による集会が開かれ、ユルルングルは自分の子孫を呑み込んでしまったことを告白し、彼らを吐き出すことを約束する。そうしてユルルングルは姉妹と彼女の子供たちを吐き出すと、ユルルングルが所持する魔法の楽器ディジュリドゥが独りでに鳴り響き、アリが姉妹と子供たちに噛みついて蘇生させた。この伝承からアボリジニの一部の部族では、成人の儀式として嘔吐を経験することになっている。またディジュリドゥが存在X由来の理由でもある。

「フィジー伝承のデンゲイ」
フィジー諸島の虹蛇は創造神デンゲイと言い、虹蛇ということから存在Xを指すが、デンゲイは怒って洪水を起こした神で、洪水を生き残った8人をボンタンの実に乗せて助けた神でもある。これと類似した洪水神話は、北アメリカのホピ族にも見られる。ソツクナングはクモ女に次のように命じた。「中空になっている背の高い植物を切って、人々のその中に入れなさい」クモ女は葦(あし)を切り、中に人々、少量の水、食料、フルスキ(トウモロコシの粉)を入れた。そしてソツクナングが現れて大洪水を起こした。そして葦の中の人々は助かった。またシュメール神話にも大洪水の話が見られる。この場合、洪水で人間を滅ぼしたのは怒ったエンリルで、ジウスドラ(ノア)に船を作らせ生き延びさせたのはエンキ。エンリル、エンキは存在Xという結論だった。つまりフィジーの蛇神(じゃしん)デンゲイも存在Xのこと。この類似の洪水伝説も各大陸に存在する。大洪水があったという伝承であれば、実際に起こった洪水を見た人々が言い伝えてきた可能性がある。しかし神話には船や植物に入って洪水を生き延びた人々の話が共通点として多く見られ、名称、人数、神の名称も異なる。

またデンゲイを最高神とする神々をカロウ・ヴと呼ぶ。フィジーにはブレ・カロウという高い屋根を持つ建築物がある。ブレは家、カロウは神の意で神社を意味する。つまりここで神(存在X)は「天から降りてきて願いをきいてくれる」わけで、日本の神社と同じ。

「西アフリカ伝承のマウ」
西アフリカでは創造神である女神マウ(マウウ)が最初に創造した存在は蛇で、世界創造を手伝った後に海底でとぐろを巻いている。虹(にじ)はこの蛇が天にアーチをかけたものであり、雨を降らせる役割も持つ。

「ハイチ伝承」
カリブ海に浮かぶハイチの伝承の虹蛇は、アフリカ系住民によって伝わり変化したものだといわれる。

「マヤ文明のイシュ・チェル」
メキシコのマヤ文明の虹の婦人と呼ばれる女神イシュ・チェルは、マヤ神話において洪水・虹・出産等を司る女神。頭に蛇を置き交差した骨が刺繍(ししゅう)されたスカートをはいた姿で描かれている。怒らせると大雨を降らせ洪水を起こす。頭に蛇はアイオーンでも見られ、虹、洪水ともに存在Xの象徴ということ。

「ネイティブアメリカンの伝承」
北アメリカのネイティブ・アメリカン(インディアン)のショショーニ族の伝承では、虹は大きな蛇が天空に背をこすり付けて生じさせ、雨や雪を降らせるという。

「中国伝承の虹霓(こうげい)、虹蜺(こうげい)」
中国の蛇神伝承の虹霓(こうげい)、虹蜺(こうげい)。漢字で「虹」という字が虫偏(むしへん)なのは、古く虹を竜の一種と考え、雄を虹、雌を蜺としたことから。虹はこの竜の体であるといわれ、雄雌(おすめす)を表す漢字で虹霓/虹蜺(どちらもコウゲイ)と表記する。つまり2匹の蛇。

「日本の神社の注連縄(しめなわ)」
神社の注連縄(しめなわ)は、神聖な場所を区切るために張られる結界の事で、2匹の蛇が絡まった交尾の姿になっている。人間や文明を創造したのは存在Xで、絡み合う姿は人間のDNAの螺旋構造も意味し、交尾ということは創造も表す。注連縄(しめなわ)は、雷雲も表している。ジグザグの白い紙の紙垂(しで)は雷雲から起こる稲妻、紙垂(しで)の間のワラは雷雲からの雨を表す。

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存在Xのシンボルである注連縄(しめなわ)は雷雲を表しているが、上記にも述べた各地の蛇神(じゃしん)も、雷雲を表している。虹蛇ユルルングルは天候神で、その声は雷鳴。西アフリカの創造神の女神マウが最初に作った蛇も雨を降らせる役割も持つ。マヤ文明のイシュ・チェルは怒らせると大雨を降らせ洪水を起こす。ネイティブアメリカンのショショーニ族の伝承では、虹は大きな蛇が生じさせ、雨や雪を降らせるとある。ワラや紙垂(しで)は存在Xが起こす雨や雷という意味で、注連縄(しめなわ)一つにも存在Xにまつわる象徴で溢れている。こうして虹蛇、2匹の蛇、雷雲、注連縄という線で繋がり、各大陸に存在Xは現れて文化を人間に伝え、文明を作り出したということ。


オーストラリアの渦模様

年代は不明だが、オーストラリアのアリススプリングにも渦の地上絵が見られる。渦模様は存在Xのシンボルだが、これは黄金比ではない。Google Map(-23° 49′ 17.71″, +133° 49′ 58.83)


オセアニア

オセアニアはオーストラリア、ニュージーランド、ポリネシア、メラネシア、ミクロネシア全体を指す。オセアニアの86%をオーストラリア大陸が占める。紀元前5万年頃に、東南アジア方面からオーストラリアやニューギニアに人々が住み始めた。初めてこの地域に白人が訪れたのは1521年。
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ハプログループBは、紀元前5万年頃にアジアで分岐し、東南アジアやポリネシアなどといった南方に広まった代表的なグループ。ハプログループBの分布は、イラン、イラク、華南、チベット、ベトナム、マレーシア、インドネシア、タイ、日本、台湾、フィリピン、ポリネシア、マダガスカル、メラネシア、ミクロネシア、ハワイなどであり、アメリカ大陸の先住民からも検出される。
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オーストラリア以外にもオセアニアには、存在X由来のものが見られる。ポリネシア、メラネシア、ミクロネシアへの人の移住は1200年頃まで続くので、存在Xが文明を与えたと考えられる年代は場所によって様々。虹蛇の伝承があるフィジー諸島への最初の植民者は紀元前6000年頃、トンガへの最初の植民者は紀元前4000年頃、キリバス共和国への最初の植民者は紀元0年頃、ハワイへの最初の植民者は800年頃、イースター島への最初の植民者は1200年頃とされている。

ニュージーランドのカイマナワ森林公園の木の下には、存在Xの石積みと類似の精巧にカットされた巨石が存在する。
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600年頃になるが、イースター島には切込み接(は)ぎの石積みが見られる。またモアイ像には黄金比の曲線が見られ、これらが存在X由来のものという証拠となる。
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オセアニアの相撲

オセアニアのキリバス共和国にはカウンラバタというキリバス相撲があり、オーストラリアのアボリジニーにはコレーダという相撲の一種がある。相撲とレスリングも世界中の民族で見られる存在X由来のものという結論だった。


■紀元前4万6450年頃(110シャル目)

エンキの息子ジウスドラ(ノア)の誕生

「シュメール神話の粘土板要約」
メソポタミアのエディンではル・マックが労働監督だった。彼の妻はバタナシュ。美しかったバタナシュにエンキは魅了され、彼女との間に子供を作ってしまう。それは男の子で、肌は白く、髪は羊毛の色、目は空のようだった。バタナシュは夫ル・マックに誰の息子か伝えず、名前をジウスドラと命名した。


■紀元前3万2000年頃

ボスニアンピラミッド複合体

ヨーロッパのボスニア・ヘルツェゴビナに、ボスニアンピラミッドがある。オスマナギッチ博士は、これが紀元前3万2000年頃に作られたと述べている。このピラミッドがあるヴィソコの地下のラヴネのトンネルに入ると健康上の利点があり、山の森の10倍のマイナスイオンや、健康に良い電磁気が測定されている。例えば肺活量の増加、血糖値の正常化、血圧の正常化、体全身の状態の改善など。

次の右の画像のボスニアンピラミッドのピラミッド型の出土品には、トルコのギョベクリ・テペの石柱にも見られるジグザグ模様がある。つまり存在Xのシンボル。

ボスニアンピラミッドからは、黄金比の渦模様がある石も発見されている。つまり存在Xのシンボル。

また同じ地域から丸い石球も出土しており、これも存在X由来の宇宙卵(うちゅうらん)という結論。


ドイツのホーレ・フェルス洞窟

2009年、ドイツのホーレ・フェルス洞窟から、紀元前3万2000年頃のマンモスの牙で作った女神像が発掘されている。これは独テュービンゲン大学のニコラス・コナード教授が英科学誌ネイチャーに発表した。ホーレ・フェルスからは、1931年にライオン女性の像も発見されている。

アイオーンもライオン顔で、ライオンは存在Xの象徴。胸が出て、その下に手を置くポーズや下半身が太いことは、世界中の女神像と共通。つまりどちらの像も存在X。

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■紀元前2万3000年頃

オーストリアの女神像

オーストリアのヴィレンドルフからも存在Xの特徴を持った女神像が発見されており、紀元前2万3000年頃のものと推定されている。胸が出ている、胸を触っている、下半身が太い、おへそが描かれている、などが共通点としてあげられる。
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エスキモー系諸民族イヌイット

エスキモー族は、インディアンのうちでは一番後にアメリカに到着し、その文化は、シベリアからグリーンランドまでもの広がりを持っていた。

アラスカから出土した土偶は、三角形の下着が描かれていたり、手の置き方などが世界各地で見られる女神像の共通点を持つ。またイヌイットが使用した遮光器は、日本の遮光器土偶の目と同じデザイン。遮光器土偶には黄金比の渦模様が見られることから、これも存在Xのシンボルという結論。

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14b日本の縄文土器や縄文土偶


東南アジア、西ジャワ州、グヌン・パダン遺跡

グヌン・パダン遺跡にも切込み接(は)ぎの石積みが見られる。この遺跡から少し東のガルトには、ピラミッドも存在する。つまり存在X由来の建造物。この遺跡は調査結果から紀元前2万3000年頃から紀元前1万4500年頃のものだとされている。グーグルマップ(7°10’45.36″S108°2’37.58″E)。


■紀元前2万1000年頃

ロシアのブリャンスク州の女神像

ロシアのブリャンスク州からも、存在Xの女神像が発見されている。これも胸を触っている、下半身が太いなどが共通点。

ロシアのマルタの女神像

同時期、ロシアのマルタからも女神像が発見されており、存在Xの女神像の特徴が見られる。

このように、紀元前10万年頃からこの時期まで、世界各地に広がっていった人間に対し、存在Xが文化や知識を与え、女神像のデザインも指導していたと考えられる。

■紀元前1万8000年頃

南北アメリカのカ・インの子孫

「シュメール神話の粘土板要約」
ニヌルタは父エンリルに言った。「私が南北アメリカへ行き、カ・インの子孫を見つけ、そこにあなたと私の領土を準備します」。ニヌルタは南北アメリカでカ・インの子孫を見つけ、道具の作り方、音楽の奏で方、バルサム樹でいかだ舟を作る方法、大洋の航海方法を指導した。


ホピ族の二匹の蛇の石板とグランドキャニオン

アメリカ先住民のホピ族にも存在Xの共通点が見られる。

ホピ族は精霊崇拝を行う。ホピ族の石板の2匹の蛇は土地の境界線である2本の河のコロラド川とリオ・グランデ川を象徴し、それも存在Xによって作られた可能性があるという結論だった。コロラド川はグランドキャニオンという峡谷(きょうこく)を流れる。グランドキャニオンは約4000万年前にコロラド川による浸食が始まり、現在見られるような峡谷になったのは約200万年前とされている。このグランドキャニオン周辺にはホピ族以外にも先住民がいる。
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コロラド川とリオグランデ川

グランドキャニオン周辺マップ

ホピ族の先祖は死ぬとグランドキャニオンに帰り、またそこに行くと、彼らの創造主と話ができると語り継がれている。この話も存在X由来で、創造主は存在Xという結論。


グランドサークルの奇石

グランドキャニオンはグランドサークル内にあり、パウエル湖から半径230kmの円の範囲に、たくさんの自然の芸術が見られる。モニュメント・バレー、セドナ、アンテロープキャニオン、ハバスの滝、レインボーブリッジなど。これらは常識で考えれば長い年月をかけて自然が作り出した芸術となる。しかし各地の伝承や巨石建造物の例を見ていくと、グランドサークルの奇石も存在Xが作った可能性が見えてくる。そしてアメリカ先住民はその周辺に住み、伝承を伝えられ、その地を聖地として崇めている。
グランドサークル


ブラックフット族とグレイシャー国立公園

北アメリカのモンタナ州のブラックフット族にとって、チーフマウンテンは原初の創造主である老人(オールドマン)が、その力を大精霊に見せつけるために造った山。つまり原初の創造主の老人とは存在Xや「一なるもの」のことであり、チーフマウンテンも存在Xによって作られた可能性が見えてくる。

チーフマウンテンはグレイシャー国立公園内にある。ここのほとんどを森林、山、130以上の湖が占める。つまりここに見られる美しい山々や湖も存在Xが作った可能性があり、ブラックフット族などにこの地域を守るよう神話を授けたということになる。


カユース族とフッド山

アメリカのオレゴン州のカユース族の伝説では、休火山フッド山が原初の火の場所。ブラックフット族は精霊と交信したいとき、この山を訪れる。つまりここも存在Xが作った可能性がある。


イロコイ族とナイアガラの滝

アメリカ先住民のイロコイ族にとってナイアガラの滝は、悪に対する善の勝利の象徴。邪悪な水蛇がセネカ村に疫病をもたらし続けていた時、雷神が水蛇を退治するために造ったもの。雷神の稲妻による攻撃によって倒された巨大な水蛇の体は、ナイアガラ川の岩床(がんしょう)の中に閉じ込められた。川の水は絶えずその上に降り注ぎ続けている。ここでは蛇、雷神、稲妻というシンボルが伝承に見られたので、ナイアガラの滝とこの川を作ったのも存在Xという可能性が見えてくる。
ナイアガラの滝


ハイダ・クワイの島々

カナダの西部沿岸の大小約150の島々からなるハイダ・グワイ(クイーン・シャルロット諸島)には、ハイダ族が住む。

伝説では、ワタリガラスが原初の海から飛び立つとき、そのしぶきでこれらの島々を出現させた。ここでも「原初の海」という各地の創成神話との類似が見られる。多くの場合、そこから神が現れ天地を作るが、ハイダ族ではワタリガラスが島々を作ったとされている。つまり創成神話の類似から、ハイダ・グワイの島々も存在Xによって作られた可能性があり、その後、神話を与えられた。

ハイダ・グワイでも絶妙なバランスで立つ巨石が見られる。これも宇宙卵(うちゅうらん)で存在X由来ということ。


ネイティブ・アメリカンとタバコ

北アメリカのユタ州にある氷河期の狩猟キャンプから、紀元前1万年頃の鳥の骨とタバコの種が見つかっている。

紀元前1000年頃、アメリカのアラバマ州北部のネイティブ・アメリカンが、パイプでタバコを吸っていた証拠も出てきている。調査の結果、パイプの中にニコチンが検出されている。タバコはアメリカ先住民の宗教的、社会的生活に非常に重要な役割を果たした。

このパイプは聖なるパイプと呼ばれ、アメリカではカルメットと呼ばれる。ネイティブ・アメリカンはパイプで煙草を吹かすことで「大いなる神秘」と会話する。彼らは大自然の全ては「大いなる神秘(宇宙の真理)」のもとにあると考えている。大いなる神秘とはグレート・スピリットのこと。存在Xがネイティブ・アメリカンに文化を与えたということから考えると、大いなる神秘、グレート・スピリットも「一なるもの」のことを指すという結論。つまりタバコ、パイプ、グレートスピリットという概念も存在X由来で、「一なるもの」へ捧げる儀式用の道具ということ。

ネイティブ・アメリカンはハプログループQが大半を占めている。Qはイラン付近で紀元前2万年頃発生したとされている。1492年にインドを目指して出航したコロンブスがアメリカ大陸に上陸し、その先住民族をインディアンと名付ける。
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1492年頃からヨーロッパ人がアメリカ大陸にやってきてネイティブ・アメリカンのパイプを知り、世界各地に広めた。それがやがて大量生産の波に乗り、紙巻きタバコとなる。日本への最初のタバコの種子の伝来は1601年で、長崎県に来航したフランシスコ会員による。つまりパイプに類似した日本の煙管(きせる)も、大元は存在X由来の「一なるもの」への儀式用道具ということ。

各国の1800年代のパイプと後の紙巻きたばこ。


トーテムポール

ネイティブ・アメリカンのトーテムポールの由来も存在Xにある。

1700年代後半になり、白人が北アメリカ北西沿岸部にやってきたときには、トーテムポールの存在が確認されている。しかし、それ以前の存在については確認することができない。理由は、太平洋岸北西部は雨が多くて木材が腐りやすく、1700年代より古いものが発見されないため。トーテムポールは、北アメリカ大陸の太平洋に面した先住民の多くが、家の中、家の前、墓地などに立ててきた柱状の木の彫刻。またハウスポスト(家柱)という家の中の屋根を支える柱として存在した。このトーテムポールには、子供を前に抱える大人が彫刻されていることがある。

トーテムポールの子供を前に抱える彫刻は、紀元前1万年頃のトルコのギョベクリ・テペから出土している石像にも見られ、そこには存在Xの女神像に共通している胸を触るポーズが見られる。

トーテムポール上の鳥はサンダーバードと呼ばれる。サンダーは雷、バードは鳥で、姿は大きな鷲(わし)。雷の精霊で自由自在に雷を落とすことができ、獲物も雷で仕留める。鷲(わし)、鳥、雷は存在Xのシンボルだった。

アメリカとカナダにまたがる先住民族オジブワ族のショルダーバックにも、刺繍されたサンダーバードが見られる。

鷲(わし)のデザインは、トルコのギョベクリ・テペの石柱、イランのジーロフト文化の石のハンドバック、古代エジプトの装飾品など、各国で存在Xのシンボルとして見られる。

またこのトルコのギョベクリ・テペと同年代で場所が隣のネヴァリ・コリでは、鳥や人が彫られたトーテムポールのような像が見つかっている。
ネヴァリ・コリ


縄文時代前にすでに日本では船が使用されていた

国立遺伝学研究所の遺伝学者、斎藤成也氏によると、日本では縄文時代が始まる前の紀元前1万8000年頃には、東京都に属する伊豆諸島の神津島(こうづしま)から出土する黒曜石(こくようせき)を、本州の人々が船で渡って採取し、使用していたと述べている。その範囲は広く、東は東京、西は静岡、内陸部へは山梨県に達し、半径約180kmまで拡がっていた。また同氏は研究の結果より、北海道に住むアイヌの人々が最も縄文人に近い人々であったとも述べている。

当時の人々は丸木舟を使っていた。千葉県の雷下(かみなりした)遺跡で、紀元前5500年頃の縄文時代の丸木舟が出土している。ムクノキをくりぬいた丸木舟で全長約7.2メートル、幅約50センチ、厚みは船底の端で約8センチだった。

北海道大学植物園内の北方民族資料室には、1925年頃の大正末期に作られた「アイヌのまるきぶね」がある。これはヤチダモの木をくりぬいて作ったもので、長さが6メートル近くある。アイヌ民族は縄文人に最も近い人々と考えると、アイヌの丸木舟は縄文人の船と近しいと考えられる。丸木舟の製作は、アイヌの人たちにとってとても神聖なもので、作業をはじめる前と完成したときには、カムイノミという儀式をおこなって神にお祈りをささげている。


北海道南部のアイヌ民族の伝承

次の文は、北海道南部のアイヌ民族の天地開闢(てんちかいびゃく)についての伝承。
「昔、この世に国も土地もまだ何もない時、ちょうど青海原(あおうなばら)の中の浮き油のような物ができ、これがやがて火の燃え上がるように、まるで炎が上がるように、立ち昇って空となった。そして後に残った濁ったものが、次第に固まって島(北海道)となった。島は長い間に大きく固まって島となったのであるが、その内、モヤモヤとした気が集まって一柱の神(カムイ)が生まれ出た。一方、炎の立つように高く昇ったという清く明るい空の気からも一柱の神が生まれ、その神が五色の雲に乗って地上に降って来た。そこからたくさんの神、草木、鳥、獣、魚、虫、人間が作られる。」

つまりこの創成神話も他国の神話と共通パターンで、ここでは「一なるもの」を何もない時、つまり無と表現している。そしてカムイが存在Xで、北海道も存在Xによって作られたという結論。


アイヌ民族のカムイノミ、アニミズム、シャーマニズム、神道と八百万の神

アイヌ民族のカムイノミとは、「神に祈る」という意味で、神カムイ(存在X)を天界に帰す儀式。例えば、狩りの獲物に対して、肉と毛皮を土産に持って人間界へ来てくれたカムイに感謝し、神の国へ送り帰す。

カムイは高位の霊的存在のこと。カムイは動植物、自然現象、人工物などあらゆるものに宿るとされる。例えば、火に宿るアペ・フチ・カムイ。ヒグマの衣服で人間世界に来るキムン・カムイ。熱病をもたらす疫病神パヨカ・カムイ。人間に災厄をもたらすウェン・カムイ。人間に恩恵をもたらすピリカ・カムイ。地形上の難所を表すカムイコタン。住居や丸太舟を作るための樹木はシランパカムイ(樹木のカムイ)と呼んでいた。

このカムイが万物に宿る考え方は、神道の山の神、年神(としがみ)、田の神、屋敷神、稲の神、祖霊神と似ていて、これらは同一の豊穣神。季節ごとに居場所、名前、姿が変わる。自然のもの全てには神が宿っていることを、神道では八百万(やおよろず)の神という。

存在Xは動物、植物、道具、自然現象、地形などあらゆるシンボルを持つ。つまり同一の神であるカムイや八百万の神と、存在Xのシンボルには共通点が見えてくる。アケメネス朝ペルシャのゾロアスター教の守護霊プラヴァシも森羅万象に宿り、あらゆる自然現象を起こす霊的存在とされている。有翼円盤に乗るプラヴァシも存在Xのこと。

万物に神が宿るという考えはアニミズムとも言い、シャーマニズムとも関係している。呪術師シャーマンはトランス状態に入って、超自然的存在(霊、神霊、精霊、死霊など)と交信する人物だが、日本では神に仕える未婚の女性の巫女(みこ)がそれに当たる。北アメリカのネイティブ・アメリカン(インディアン)や南米アマゾンの先住民族にも、アニミズムとシャーマニズムが見られる。ネイティブ・アメリカンは存在Xのシンボルであるトーテムポールを尊び、アイヌ民族はヤチダモの木(柱)をくりぬいて丸木舟を作り、神カムイノミに祈る。つまり樹木崇拝、アニミズム、シャーマニズム、カムイ、八百万(やおよろず)の神、神道(しんとう)も存在X由来で、存在Xと「一なるもの」を崇めているということ。


南米アマゾンのヤノマミ族の夫選びの格闘技

密林で1万年以上、独自の文化・風習を守り続けているヤノマミ族は、南米アマゾンのブラジルとベネズエラの国境付近に約2万8000人住んでいるとされ、南アメリカに残った文化変容の度合いが少ない大きな先住民集団。

ヤノマミ族の女子は平均14歳で妊娠・出産する。出産は森の中で行われ、へその緒がついた状態(=精霊)のまま返すか、人間の子供として育てるかの選択を迫られる。精霊のまま返すときは、へその緒がついた状態でバナナの葉にくるみ、白アリのアリ塚に放り込む。その後、白アリが食べつくすのを見計らい、そのアリ塚を焼いて精霊になったことを神に報告する。ヤノマミの間ではこれを「子供を精霊にする」と表現する。また、寿命や病気などで民族が亡くなった場合も精霊に戻すため、同じことが行われる。

このアリ塚と精霊に戻す儀式は、西アフリカのマリ共和国のドゴン族の創世神話にも見られる。
「創造神アンマが最初に創りだした両性具有の人間から、男女各四人からなる八人が生まれ、それが八十人に増えた。この時期の人間には死の概念がなく、老いた最初の人間は大地の子宮であるアリ塚に戻されて、ノンモの力によって精霊となって天に昇った。」
ドゴン族の天地創造神話は存在Xによるものという結論だった。西アフリカと南米では大陸が異なり、しかし共通点が見られるということは、南米アマゾンのヤノマミ族にアリ塚と精霊になる知識を与えたのも存在Xということ。

ヤノマミ族にも神という概念があり、宗教はシャーマニズム。神に祈り、天界に帰す儀式などアイヌ民族のカムイノミやイオマンテと共通する。イオマンテとはアイヌの儀礼のひとつで、ヒグマなどの動物を殺してその魂であるカムイを神々の世界に送り帰す祭りのこと。つまりヤノマミ族の神も存在Xであり、存在Xによって与えられた信仰。

次の動画ではヤノマミ族の女性の夫選びの儀式で、女性同士がレスリングを行っている。対決前に両手を地面につけてから始めるのは、相撲の立会いに似ている。

ヤノマミ族にレスリングを教えたのも存在X。このヤノマミ族の主な食物は、動物の肉、魚、昆虫、キャッサバなどで、料理用バナナやキャッサバなどの焼畑農耕もおこなっている。つまり焼畑農耕も存在X由来ということになる。


南米アマゾンのカラパロ族のレスリング

カラパロ族は総人口550人ほどで、アマゾン川支流のシング川流域に住む先住民。キャッサバ、トウモロコシを栽培する焼畑農耕民。1家屋に25~30人ほどで生活する。彼らはレスリングを祭りで行う。これも両者が手をついてから試合開始で、ヤノマミ族と似ている。つまり存在Xが文化を与えたという結論。


パプアニューギニアのクカクカ族

南米アマゾンのヤノマミ族やカラパロ族と同様に焼畑を行うのが、パプアニューギニアのクカクカ族。彼らは北アメリカのネイティブ・アメリカンと同様に、タバコを吸う文化も持っている。クカクカ族も独自の言語を持つが、焼畑とタバコという共通点から、彼らに文化を与えたのも存在Xという結論。


アフリカのムブティ族

アフリカのなかでも特にピグミー族=ムブティ族に高頻度であるハプログループBは紀元前65000年頃にアフリカで誕生したと考えられている。ムブティ族はコンゴの熱帯雨林に住み、タバコを吸う文化を持つ。アフリカに文化を与えたのも存在Xという結論だったので、このタバコも存在X由来と考えられる。

ムブティ族には次のような創世神話がある。「ある日、カメレオンは樹の中を流れる水の音に気づいた。いったいどうしたことだろうといぶかしんだカメレオンは、斧でその樹の幹を断ち割ってみた。するとそこから大量の水が噴出し、大洪水になった。やがて、この水の中からムブティ族のように、肌の明るい人組みの男女が現れた。彼らこそ人類の祖先である。」

大洪水を生き残った男女が人類の始祖となる物語も世界各地で見られる類似点の一つで、この話も存在X由来ということ。


ハプログループC3の分布

南米の原住民居住区81箇所から、50の原住民部族の男性1011名のハプログループを調べた結果、アマゾン川流域の未開部族で、1960年代に文明と接触したエクアドルのワオラニ族の14人にハプログループC3が認められた。それ以外はすべてハプログループQであった。

ハプログループはAからRまで分類される。アルファベットが進むにつれ現代に近づく。
A、紀元前27万年頃、アフリカで誕生したグループ
BCD、紀元前6万年頃
EFGHIJKLMNO、紀元前4万年前後
P、紀元前4万3000年〜前2万5000年頃
QR、紀元前1万7000年前後

ハプログループC3保有者の分布が、下の図に黄色で示されている。カムチャッカ(38%)、モンゴル(内36%、外38%)、韓国(10%)、日本(3%)、日本の先住民族の北海道アイヌは約12.5~25%と高い。アイヌはハプログループDの頻度も高い。つまり紀元前6万年頃、イラン付近から分かれた子孫がアイヌを通りエクアドルに達したと推測される。その後、紀元前1万7000年より後の時代にエクアドルへ別の移住の波がやってきた。

このハプログループC3は北米と中央アメリカ原住民には欠如し、アジアではモンゴル、韓国、日本に比較的高い分布を示していた。その他に、満州、ベトナム、雲南、タイ、インドネシア、フィリピンなどで検出されている。

南米エクアドルのワオラニ族はジャングルの中で文明と隔離された生活を長い間おくった部族であり、狩猟採取生活を行っている。隔離された閉鎖集団であるがゆえに、いとこ婚が多い。

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参考文献

エクアドルと縄文土器

太平洋岸に面した宮崎市で縄文土器群が発見されている。南米エクアドルのバルディビア土器は、宮崎市の縄文土器群と似た文様を持つ。しかしバルディビア土器の成分はエクアドルのものだった。

このバルディビア土器にはジグザグや菱形の模様が見られる。どちらの模様も存在Xのシンボルとして、トルコのギョベクリ・テペで見られた。つまりバルディビア土器も存在X由来で、現地人に指導して作られた可能性が考えられる。


エクアドルからの出土品

このエクアドルでは、存在Xに関係する他の遺物も発見されている。

考古学者クラウス・ドナ氏がエクアドルで発見した石の地図に描かれている線上には、次の巨石建造物が配置されている。ギザのピラミッド、ヨルダンのぺトラ遺跡、イラクのウル遺跡、イランのペルセポリス、パキスタンのモヘンジョ・ダロ遺跡など。これらの遺跡には黄金比や切り込み接(は)ぎの石積みなど存在Xのシンボルが見られる。この線は北緯30度線と0度線が合わさった線。

中近東、サウジアラビアの辺りに目の形をした埋め込みがあり、そこから東西に走る白い水晶の線がある。東を辿っていくとインド、タイへ。西へ進むと南米のエクアドルに行くが、そこがこの石が見つかった場所。ここは世界中で最も水の質が良い所として知られている。

紀元前3000年頃のイランのジーロフト文化の石のハンドバックには、目のシンボルも描かれている。つまり目も存在Xのシンボル。同じ頃のシリアでは目の女神像も出土しており、目と体のジグザグ模様が存在Xのシンボル。

次の「ピラミッドに目」もエクアドルから発掘された石。この目もピラミッドも存在Xのシンボルという結論。

目の下には13段の階段があり、米国の1ドル札に描かれたプロビデンスの目と同じ。生命の樹では、マルクトからケセドまで番号順に進むと7個の(丸い)セフィロト、6個のパス(道)を通り、合計13の段階を経て知識(ダアト)のセフィロト前に達する。生命の樹も存在X由来で、13は神聖数字。

また「目のピラミッド」の裏側には、オリオン座の石の埋め込みがある。2つの黄金比の配置設計と切込み接(は)ぎの石積みがあるエジプトの三大ピラミッドも存在X由来で、その配置はオリオン座の三つ星と一緒だった。石の裏の文字は「創造者の御子来たる」という意味だそうで、御子とは神の子を意味する。つまり「”一なるもの”の子の存在X来たる」ということ。

次の画像の出土品の裏側には、渦模様と三角形が描かれている。つまり存在Xのシンボル。三角形の中心は非常に強い磁力を発している。

次の左のヒスイの板にも渦模様が見られる。

ピラミッド型の石。上部に「ピラミッドに目」、その下に幾つかの渦模様。

ピラミッド型の大理石の出土品。三角形、渦模様。

次の2つの画像もピラミッドに目。右の写真には、オリオン座の三つ星も。

左の像は口に蛇。右の像の帽子中央にはカエルの彫刻。蛇もカエルもサバジオスの手に見られた存在Xのシンボル。

右の像は、1匹の蛇が絡みついたアスクレピオスの杖を持っている。つまり存在Xのシンボル。

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参考文献
クラウス・ドナ / Project Avalon


エクアドルのタヨス洞窟からの出土品

エクアドルにあるタヨス洞窟(Cueva de los Tayos)からも、数千におよぶ金属製の古代の文書が発見されている。それをカルロ・クレスピ氏(1891年〜1982年)が所有していた。ここでも存在Xのシンボルが見られる。
左の出土品の2人の人物の上に、鷲(わし)が見られる。同じ鷲(わし)のデザインは紀元前3000年頃のイランのジーロフト文化から出土していて、存在Xのシンボル。右の画像にも人物の左右に2匹の蛇、頭に角のある冠、ゾウ、太陽、三日月、右端の菱形の模様があるので、存在Xという結論。そのゾウの右側に縦横のマス目が見られるが、これらに描かれているものすべてが存在Xのシンボル。
ジーロフト文化の鷲(わし)の遺物。中央に鷲がいるハンドバックの左右には2匹の蛇がいる。

同じくジーロフト文化のハンドバックには、角の生えた人物と2匹の蛇が描かれている。

ゾウはインドの存在Xを表した出土品でも見られ、太陽はエジプトの有翼円盤の真ん中に見られる。